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36  作者: 川之一
36/judge
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2-10. 振り①


 合わせる……兄弟の振りをしろということなのだろうか。黒髪の青年が何を考えているのかは分からないが、今は素直に従った方がよさそうだ。


 自分が勝手な行動をした所為で、黒髪の青年まで危険な目に遭わせてしまっている。


 〈お兄さん……〉


 黒髪の青年は両手で突然自分の両肩を掴んできた。どうすればいいのか分からず、驚いた表情のまま固まってしまう。三人に少しでも不自然に思われないよう、黒髪の青年との会話を合わせなければ。

『あぁぁ……見てくれ! 弟は左目もケガをしているんだ。こんな可哀想で小さな弟に手を出さないでくれよ! お願いだ、山賊様達! わざと洞窟に入ったわけではないんだ!』

〈え? えっと、えっと……〉

左目はケガをしているわけではないのだが……。

『に、兄さん! オレ、迷って入っちゃったんダー』

緊張のあまり棒読みだ。


 『あぁぁあああ‼︎ おとうとぉおおお‼︎ 大丈夫だ、俺が側にいてやるぅぅうう‼︎』

『兄サーン! コワイヨー!』

よく分からないまま再び黒髪の青年と抱き合う。


 黒髪の青年は何故三人が山賊だと分かったのだろう。この洞窟は山賊達のアジトだったようだ。恐る恐る目線を山賊達の方に向けてみる。


 ……山賊達は白い目でこちらを見ていた。


 『何なんだ、こいつら。姉貴どうします?』

『う〜ん、そうねぇ……殺さないでいいわ』

『へ? い、いいんですかい?』 

そう言うと、ロングドレスを着た女性は黒髪の青年がいる方へと歩き出す。


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