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喋ったら、死ぬかも知れない。だから俺は、喋りまくる。  作者: 中田翔子
政治と保護

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39/51

新しい朝がきた。鬼謀の朝が。

役所が開く9時を前に、臨戦態勢を整え、事前の打ち合わせ通りの配置に就く。


300人はそれぞれ4人組を作り、計75チームが出来上がった。なぜ4人組であるかというと、3人組は2人が仲良くなってしまったら疎外感がえげつないからである。


9時になった。


各チームは、割り当てられた窓口や、警備員らに向かってつかつかと進む。そして、エンカウントした順に、質問攻めを浴びせた。


「トイレの場所はどこですか」


「婚姻手続きをしたいのですが」


「カウンセリングを受けたくて」


「趣味があれば教えてください」


「どうして女性はアボカドが好きなんですか」


など、浴びせに浴びせた。役所でも、近頃は相手から喋ってくることはぐんと少なくなっていて、職員たちは一様に面食らった。


だが、福利厚生としてのイブの高座以外で人に話しかけられたことが嬉しく、対応してしまう。対応は、役所で働く人の(さが)だ。


すっかり質問に乗せられて話していく。イエスノーで答えられる問いではないから、言葉量も当然嵩んでくる。4人組に休む間も無く話をさせられ、気がついた時には昼を回っている。


喋り疲れたのか、言葉のストックがなくなったのか、ほとんどの職員は、14時になるまでに声が出なくなった。ア○ロちゃんでさえ、過酷なトレーニングを乗り越えて20曲をぶっ通しで歌えるのである。素人が数時間喋り続けるなんてことは、日常ではあり得ないのだ。


一方アケビ軍は聴き役に徹したため、言葉量が充実。順番にフロアを攻略していった。サチからの情報では、イヴが囲われているのは8階で、町のお偉方は9階に居る。


アケビ軍は、職員の口を封じていき、とうとう7階まで攻略。ついに、イヴの待つ8階へと駒を進めたのであった。

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