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異世界でも動画配信者  作者: ワクルス
お星様の言う通り
73/73

反逆されてみた5

俺は路地裏にいる。

ただ路地裏にいるだけじゃダメだ。


家の屋根に登られてはこっちは何も出来ない。

国民は避難してるみたいだし、家の中を通っていこう。


俺は剣で窓を叩き壊す。

そして、窓から家の中に入る。


「破片刺さった」


地味にいてぇ。


俺は家の中を走り、素早く出る。


家の中荒らしちゃってごめんなさい。


産毛が逆立つ。


俺は急いで映像を確認する。


すると、宰相は目を瞑りながらスターロッドを家に向けていた。

バシッと目を見開くと杖先から魔法陣が展開する。


「スタースパーク」


電車ほどの大きさがあるビームが家を溶かす。

宰相はそのまま杖を動かして町中の見晴らしをよくしていく。


俺はギリギリで家を出て風魔法で空高く飛び上がる。


危ねぇな。


だが、飛んだことですぐに宰相に見つかる。


「シューティングスター」


宰相は火をまとった岩を何個も飛ばしてくる。


流石にこの魔法の動きは見きったぞ。


俺は足に魔力を流し、脚をまげる。

そして、足で飛んでくる岩を受ける。


飛んできた岩の衝撃と岩を地面にして足を伸ばすことで飛距離を出す。


俺は飛んできた岩を地面に城へ向かって飛ぶ。


足元悪い中でこれ出来たの俺スゴすぎ。


宰相は飛ばした岩に乗って追いかけてくる。


「やっぱ、来るよな。お前は」


俺は宰相に向かって折れた腕をかざす。


折れてても魔法は撃てる。


俺は詠唱する。


「ファイアアロー」


俺は火の矢を宰相に飛ばす。

宰相はスターロッドを振って矢を消す。


「俺はバッティングマシーンじゃねぇぞ」


俺はさらに何本も矢を飛ばす。

宰相はその全てを消す。


「スタースパーク」


宰相の杖先からビームが出てくる。


上には避けれないが、下になら俺の体重と風の力を合わせればいける。


俺は風を上から下に向かってふかせて地面に落ちていく。


「やっぱ、身動き取りやすい地面の方がいいな」


俺は地面によろめきながらも着地し、すぐに走り出す。



宰相は目をつぶりながら俺に杖先を向ける。


城の門が見えた。

城にさえ着けば、スターロッドと人数差で勝てる。


宰相ゆっくりと目を開ける。


「シューティングスター」


宰相は一軒家ほどの岩を出したかと思うと何十等にも分け小さくし、火をまとわせる。


「最後の踏ん張りみせてやら!」


何十個もの岩が俺を追いかける。


俺は剣を片手で岩に向かってフルスイングする。

剣は一撃で折れるも岩は真っ二つに切れて俺の横を通っていく。


「ホームラン打ってやるよ」


魔法袋からハンマーを取り出す。


これも両手用かよ。


俺は片手で持って体を捻って投げる。

ハンマーは何個もの岩を壊すも、岩に当たった衝撃でへこむ。


俺は魔法袋からヌンチャクを取り出す。


「ほわたー!」


俺は全力でヌンチャクを振り回す。

近づいてくる岩を粉砕する。


「バーリア」


俺はさらにヌンチャクを早く振り回す。


「神よ、彼の者に神の啓示を与え、我に道を正せる権能を使わせたまえ」


宰相は上に跳んで近づいてくる。


まずい、また洗脳魔法使う気だ。


度重なる使用でヌンチャクの鎖部分が壊れる。


「残りカスアタック!」


俺はヌンチャクの片方の取ってをスターロッドに向けて投げる。

杖先がブレて狙いが外れる。


もう、スォラの武器はない。


残り、信じるは自分の拳。


最後の1つが近づいてくる。


魔力圧縮。

多分時間足りないから一点集中。


岩が俺の間近に来る。


「オラァァァァ!」


俺は拳を突き出す。


拳だけじゃなくて体重も乗せて威力を増す。


岩と俺の拳が均衡する。


腕がきしむ。


あつい、痛い、今にも負けそう。


でも、負けれない。


アステルが、悲しむ。

イスタも、ミュールも、リルナも。


「だから、負けることなんて頭の片隅にも置いちゃいけないんだ」


俺は気持ちを高ぶらせて拳にさらに力を入れる。


「足、疲労してる」


宰相はそう言う。

俺はとっさに自分の足を見る。


足がプルプル震えていた。

それに気づくと一気に疲労が頭にやってくる。


足に魔力流せてない。

まずい……


足が岩の力に負けて空中を浮く。


俺は必死に拳に力を入れる。


岩はピキピキと音を出し、無数の亀裂が走る。


足が浮いたことで支えがなくなり、俺は岩に吹き飛ばされるが、それと同時に岩が粉々に砕ける。


やばいわ、全身痛い。


でも……


イスタ達がやって来る。

騎士達が門を閉じる。


一旦は俺の勝ちだぜ。


「俺、頑張ったぜ」

「よく頑張ったよ。すぐに回復して立て直すよ」


イスタは俺を担ぎながら城の中に入る。


「回復するっす」


リルナは俺に神聖魔法をかけて傷を治していく。

疲労も取れる。


ミュールと騎士達は俺達の後ろを警戒しながらついてきていた。


リルナに回復してもらい、改めて城内を見る。

屋根が吹き飛んでいて空がよく見える。

こんなにも空は晴れ渡ってるの、状況に会わなすぎる。


周りには縄でくくられた騎士達がいる。


「洗脳されたヤツら、多いな」

「スターロッドでの洗脳だからね。多分当たったら誰でも洗脳されるよ」


俺もあの時、避けなかったら危なかったな。


イスタは俺を床に寝かせる。

リルナは一生懸命回復し続ける。


「にーに!」


アステルが俺に抱きついてくる。


「あ、アステル様!」


リルナはアステルを止めようとするも時すでに遅し。

俺の体のあちこちから悲鳴が出る。


「うんぎゃぁぁぁぁぁ!」


俺の悲鳴が城内に響き渡る。


「あ、ごめん」


アステルは申し訳なさそうに後ろに下がる。


「い、いいんだ、アステル……最期に、お前に会えて、よかった……」

「にーに……」


俺は弱々しい手でアステルの頭を撫でようと手を伸ばす。


「なにやってんの」


イスタは俺の腕を地面に置く。


「はい、リルナお願い」

「あ、そうっすよね。すいませんっす」


リルナの神聖魔法のおかげで俺は治る。


「なんか、ここ最近俺の体悲鳴上げすぎな気がする」

「無茶しすぎなんすよ」


それもそうか。


「よし、それじゃあ宰相倒すぞ」

「何か考えがあるの?」


イスタの目が真剣になる。

俺はフッと鼻息をならす。


「ん? ない」

「しっかりせんかい」


ケンケンからお叱りが飛んでくる。


「ん、分かった」


ミュールは何か分かった風にうなずく。


「ホンマに分かっとんのか」

「ん。もちろん」


ミュールはふふーんとドヤ顔する。


「私とイスタ、騎士の人達がスババーンしてる時にユウヤとリルナ、アステルがビューンすればいいってことでしょ?」

「そゆこと」

「あ、大体はいつもと変わんないってことね」


リルナもイスタの言葉を聞いてあぁっと言う。


皆、理解してくれたか。


「「「「は?」」」」


騎士の人達は理解できなかったみたいだ。


「私が説明しますんで、こっちに」


イスタは騎士の人達に色々と教える。


アステルはスターロッドを持って俺の所に来る。


「にーに、セイ頑張るよ」


アステルは笑顔だった。


「やるか」


俺がそう言うと門の方から大きな音が鳴る。


イスタ達前衛組はパッと剣を構える。


コトッコトッと床を蹴る足音がゆっくりと近づいてくる。


「アステル様、王になるべき。なのに、障害が、多い」


宰相の声が聞こえてくる。


「だから、全て壊す」


宰相は階段を登って俺達の前に姿を表す。


そして、杖を空へ向ける。


「メテオ」


晴れ渡った空に城1個分の大きさの岩の塊が現れる。

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