第九話
夕暮れ時、プラッカー国王、そしてオルス達は、城へと戻って来られた。馬車の周りには、五十名程の兵士達に守られている。門の周りにも、さらに兵士達が、武器を構えていた。
城の中に入る。馬車から出たプラッカー国王は、オルス達に言った。
「今日はみな、ご苦労だった。ゆっくり休みなさい」
そして、自室へと戻っていった。国王がいなくなったのを確認し、オルス達も城から出て行った。
「とうとう、あそこにも、ガイコツ騎士か」
「そもそも、俺たちが子供の頃なんか、あの場所で魔物に襲われた事なんてなかったぞ」
「魔王が、ここを攻めてくるかもしれないな」
「……かもな」
二人は外へと出た。農作業が終わり、家路につく農民達は談笑している。
二人は正門から入った。今日も、旅行客でごった返していた。数人の門番が、目を光らせている。
「会議おつかれ。大変だったな」
「門番おつかれ」
仲間と挨拶をかわし、繁華街へと入っていく。
一気に賑やかになった。酒場から豪快な笑い声。軽快な音楽が鳴り響く。時々、罵声も聞こえた。
国旗を持った人を先頭に、何十人もの人が三列ぐらいで歩いていた。辺りをキョロキョロとしている。
「もうすぐで、本日のお宿に着きます。荷物を置きましたら、後は自由行動です」
さらに進むと、そこは市場だった。手前は魚市場、その奥が野菜市場。さらに奥は土産屋と、所狭しと並んでいる。
「繁盛しているな」
「ここも、昔以上に盛り上がっているよな」
宿泊街にさしかかる。今日も呼び込み人が張り切っている。
目の前に掘りが見える。橋を渡ると、今度は武器屋や防具屋が見えてきた。
「悪い、ちょっと鎧の修理を依頼してくる」
「そうか、俺はこのまま、魔法学校で研究してくる」
「今日も帰らないのか?」
「ああ。上が攻撃魔法の成果を知りたがっているんでね。校長が急げと。それじゃ」
テッドとその場で別れ、オルスは防具屋に入っていく。
攻略本の中で、「ファイナルファンタジー 20thアニバーサリーアルティマニア」は
大変参考になりました。特にキャラクター編。
数字が大きくなる程に、人数も多くなります。
そして物語も。1のボス、ガーランドは姫に恋をしていたんです。それが物語の始まり……
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