↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/59

第十六話

三日後。訓練が終わり、帰ろうとした時、テッドが駆け寄ってきた。


「おい、どういうことだよ」

「賢者が、来たのか」


 大きく首を縦に振る。


「びっくりしたよ。いきなり現れて、俺の名前を知っているんだぞ。オルスという者から聞いたって。で、魔法研究所の近くに引っ越してきた」


 帰り道、オルスはこの前の出来事を話した。


「じゃあ、勇者から訓練を受けるのか?」

「隊長にお願いをして、人目がつかない家を紹介してもらったよ。昨日、一日がかりで引っ越しの手伝いをした。その代わり、剣術を教えてくれる。とりあえず俺だけ。今の訓練だけでは、駄目だからね。もっと強くならないと」


 夕食を終えると、オルスは家を出て、勇者の家へと向かった。

 職人街を通り抜ける。あまり使われない、日当たりの悪い西門へ。左に曲がる。家の灯が見えた。勇者の家の前に来ると、玄関に男性が立っていた。

「とっと始めるぞ」


「はい。よろしくお願いします」

「まず第一に、全身の力を抜け。そして突く、斬る。見ていろ」


 勇者はロングソードを両手で持った。右足を少し前に出した瞬間、剣先が前を向いていた。オルスは目を見張る。

 剣先が前から一気に上を向く。足は動いていない。左足が動いた。次の瞬間には、横切りを終えていた。


「どうやって」

「これが基本だ。今のお前たちの教え方を、見せてみろ」

 オルスはロングソードを両手で持つ。勇者の前で、基本の型を見せた。一で前足を踏み込む。二で縦に斬る。


「本当に、そんな教え方なのか?」


 勇者は唖然としていた。


「はい」

「教えがどこかで途絶えたのか、それとも親切丁寧に教えすぎたのか。とにかく、今みたいに二拍ではない、すべて一拍で終えるんだ。やれ」


 言われて、オルスもやってみた。だが、以前に教わったことが身に染みており、なかなか上手くいかない。


「当分は、一拍の振り方を覚えるんだな」


 勇者の前で何度も行った。


「疲れたからって、満足するな。時々、心も体も休ませろ」

「はい」

「足元、どうなっている」

 踏み込んだ足元をどける。足跡がはっきり残っている。


「それではだめだ。足に力が入りすぎだ。こうだ」


 勇者が剣を振り抜く。足をどける。足跡の外側だけが、ぼんやりとだけ残っている。


「力はすべて、剣に集中させるんだ。他の所に力は入れるな」

「はい」


 再び始めた。その日から、オルスは毎日来た。一週間後、いつものように、振り抜いた時、オルスは立ち止まる。そして、剣先を見つめる。


「気づいたか?」

「……何か、頭の中でバチンと、体が、こう」

「始めろ」


 オルスは振り抜いた。勇者が頷く。


「動きが自然になったな。それを体に染み込ませろ」

「はい」


 オルスの口元が自然と緩んだ。勇者もつられて微笑んだ。

とうとう、勇者から剣術を教えてもらう事になった、主人公。


さて今回、少々頭を悩ませたのが、「レベルアップ」


RPGですと、敵を倒せば経験値が増え、レベルが上がるのですが、それをどうやって物語で出そうかと……


で、参考にさせてもらったのが、「ゲームの極意が、武術の秘伝」という本がございます。


これが、めちゃくちゃ面白い。素人の人がいかにして強くなるのか、それが具体的に書かれているのです。


よければ評価、ブックマークをお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。