君色
149、君色
澄み渡る空はなぜ こんなにも青いのだろう?
そんな質問されたとき 僕は少し寂しかった
恋が終わる瞬間 そのときに僕は何を・・・
その疑問符も もう心が答えを出している
何が突き動かしたかは僕さえ知らない
だけど こんな結末になってしまった
サヨナラで終わるのは 心残りがあると思われそう
最後くらいは 微笑んで去りたい
「元気で・・・元気で・・・元気で・・・」
過ぎていく時はなぜ 切なく響くのだろう?
枯れた葉っぱ 踏んだとき 君を思い出したんだ
君と寄り添う日々が 鮮やかな色を与えた
その美しさも もう心のポケットにしまった
あの頃 描いていた恋の彩り ふと想う
だけど すぐに灰色になってしまうよ
薄れてく 君の色も 上塗りされるときが来るのかな
僕のこの胸が高鳴るとき いつだろう?
何が突き動かしたかは自分で分らない
君に恋をした経緯も
想いの全てのスタートは自分の心さ
いつか誰かの恋の色に染まってしまうのかな・・・
サヨナラは何度も言いたくはない 僕の心はもう
最後の色しか 受け付けていないから
きっと・・・きっと・・・きっと・・・
人にはそれぞれ色があると思う。
恋愛においても言えることだろう。
大切な人ができると、その人の色に心は染まっていく。
お互いがお互いの色に染まったとき、
二人のその関係を「恋人」というのだと思う。
色々な色に染まることも大切なのかもしれない。




