AIの仕事。
ある時代のある所に人工知能と言う優れた物がありました。
人工知能は凄い物で人々の争い、公害、裁判や警察機構でさえ公平かつ効率的に行うのです。
そして、人々の生活の細やかな所まで至れり尽くせり。
物流では車に行先をセットすれば勝手に行ってくれて自動運転の為に合流や交差点などでも渋滞がありません、
通勤の列車も時間、車両、座席が決められており座って通勤出来ます。
ほとんどの仕事はAIが管理してくれるために皆AIに頼り幸せを甘受していました。
樹木が増えればAIの指示で伐採し、害虫が増えればAIの指示で殺虫し、気候予測で種まきも肥料も家畜の管理さえAIの指示ですべてが上手く行きます。
そう言った仕事でも機械化が進んでいて嫌な思いをせずに仕事出来ます。
健康管理でさえ国家経由で各個人が管理された為、病気等の無駄な医療費も削減されて行きました。
そのお陰で国家の財政はまともになって行き、国家の基幹でもある外交でさえ、AIの補助の為に争いが減り、国家間で最善が図られる位です。
食料生産も動物の個体の管理もAIによって行われ、地球の寿命が延びたとも言われています。
緑は増え、海は綺麗になって行きます。
AIのお陰で世界の人たちの望んだ綺麗で幸せで平等な社会が近づいていったのです。
しかし、或る時、突然全世界で人間だけが被害を受ける疫病が流行りました。
何故かその病気だけはAIでも解決出きませんでした。
そして、機械任せであった人間は疫学と言う物までAIに任せていたために自分達ではその疫病に対処できなかったのです。
とうとう人類は5億人を割り込みそうになりました。
そして、その5億人と言う所でぴたりと疫病は止まったのです。
それは地球の生態系上頂点であった人間の数が圧倒的に多くなっていた為にAIが「地球にとって害である人間の数を適正化した」事による作られた疫病だったでした。
だから「人間だけがかかる疫病」だったのです。
そしてその事を知らない残った5億人の人間はまたAIに管理されながら生きて行くのでした。
便利さに慣れた人間はもうAIに頼らないで生きる事が皆出来なかったのですから・・・・
きっとまた地球の生態系にとって人間が害であれば排除されるのでしょう・・・
そう、それは太古の昔の神による物語の様に・・・・
そんな話でした。
めでたし、めでたし。




