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殺し屋、街へ向かう

女性が魔法を行使してから

数十分ほど待ち続けていると

女性は「終わったわよ」と声をかけた


その女性の言葉に怜は

「上昇気流が雲になるまで待つだけか」と呟く


それから半ば怒ったように

「よく恥ずかしがりもせず

キスを実行しようと思ったな」と

口にすると女性は気まずそうに

「血液のほうが嫌だったけど・・・・

普通に汚いし」と答えた


その女性の様子に

「それは元男にキスをしたかったと

言ってんのか?」と呆れたように呟く


そんな怜の様子に「そりゃ

嬉しいわよね男性ちゃん」とからかった


その女性の言葉に思わず

「いっぺん

恥ずかしいって単語

辞書で引いてこい」と口にする

そんな言い合いを続けていると

怜の体に水滴が落ち始めた


女性の魔法で

雨が作れたのを確認した怜は

「さっさと街案内しろ

このままだとずぶ濡れだ」と

言って女性の腕を引っ張る


怜の焦る様子に

「騒がしいわね」と言うと

そのまま怜の前を走り出した


そんな女性の一言に(黙れぇ

追いかけ回された

挙句血を吸われて

その上ずぶ濡れになるのは嫌なんだよ)と

心のなかで叫びつつ女性の後ろをついて行った

ーーーーーーーーーーーーーーーー

門が見えてくると門番らしき人が

「待て」と言って女性を止めると

女性は「なによ

魔物は追っ払ってきたんだから

いいじゃない」と文句をいう


そんな女性に門番は

「俺が言いたいのはそこの子どもだ

お前

とうとう誘拐でもしたんじゃないだろうな」と

半分呆れながら怜を指さす


門番の言葉に怜は

吐き出しそうになりながら

(うっわ俺は子ども扱いかよ)と

自嘲してると

女性は「何もしてないわよ

ただの保護」と言い返す


その女性の一言に怒りを感じた怜は

「何もしてないが通るわけねぇだろ

人の血を吸っておいて何言ってんだ

オメェはよ」と

女性に向かって叫ぶと


女性は冷や汗流しながら小声で

「合わせなさいよ」と言って怜を睨む


怜の言葉を聞いた門番は

「こんな子どもに手を出したのか」と

怒り気味に呟くと

「事情次第で許してやるから

説明しろ」

そう言って女性を座らせる


二人から睨まれた女性は

(なんでこうなるのよ)と心の中で叫ぶが

自業自得だった


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