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殺し屋、子どもになる

雨乃怜はスマホを手に取りながら

「慣れねぇなこういうのは」と呟いた

彼の前には20人ほどの死体の山と

血濡れたナイフを持った怜の手があった


怜は手に持ったナイフの血を

死体の服で拭いながら

電話をかける


怜がナイフを拭き終えた頃

ようやく繋がった電話に

[依頼は終わった

そちらに報告へ向かう]と

言って歩き出すと

背後から『才能ミッケ』といった声が響き

足元にぽっかりと穴が開いた


怜は足元の感触がないことに思わず

「ッハ?」と声を漏らして

そのまま底の見えない穴へ落ちていった

怜が目を覚ますと

視界に木漏れ日が見えた

それを見て

「おっかしいなぁ」と言いながら

目をこすりもう一度周りを見渡し

「はぁ」とため息をついた怜は

「どこを見ても 木 木 木

そして何この女の体

あたし人を殺しすぎて

バチでもあたった?」と諦めたように呟くと

『半分正解』と声が響く


それと同時に

黒い人影が目に入った

その声を聞いた怜は

「アンときの声か?」と呟きながら

「お前だれ?

それと

あたしゃ何で女になってる?」と質問した


その疑問に

『私はその体の持ち主

私はたまに他人へ

体を貸して遊ぶ魔女さ』と答えた


その答えに「はぁぁ」と

大きなため息をついた怜は

「そんな役割ごめんだね

さっさと他を当たれ

そして体を返せ」と

即座に断るがその魔女は

ふざけたように『無理

女の体で頑張ってね』と言って

後ろを指さすと

『背後に気をつけてね』と

言い残して消えていった


そんな魔女のスタンスに

「あんにゃろ」と言いながら

後ろを振り返ると


振りかざされた腕を見て

「わわ」と言いながら

反射的にしゃがむ


そのまま一歩踏み込むと

体ごと体当たりをし

何かを吹き飛ばした


怜が吹き飛ばした人影は

「イタタ

あと少しで食べられたのに」と

言いながら立ち上がる


その言葉に引っかかりを覚えた怜は

「俺の知識が間違ってなきゃ

人は食えねぇぞ?

頭大丈夫か?」と心配すると


人の形をした化物は獲物を見るように

「人食いも知らないんだぁ

まぁ子どもだもんね」と口にして

怜に一歩近づく


怜はそんな化物を見て

逃げるように後ろへ振り向くと

「はぁぁぁ?」と奇声を上げ

「俺 子どもかよ

なんて体押し付けやがったあいつ」と

叫びながら逃げ出した






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