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第12話 お勉強してストレッチ、褒められて蕩けちゃう2♡

ピコン──。


再び、手元のスマホが小さく震えて光った。



LINE


由梨

でも、あれから彼氏と喧嘩しちゃった


沙織

え、なんで!?

二人で仲良く帰ってたじゃん


由梨

だって、やたら沙織ちゃんのこと聞いてくるの!

酷くない!?


沙織

それは酷い!!

彼女に他の女の子の名前出すとかあり得ないよ、それ!!



 メッセージを読んだ瞬間、胸の奥にちくりと甘苦しい痛みが走る。

 由梨ちゃん……喧嘩したんだ……。

 同時に、彼女が"沙織ちゃん"と自分の名前を繰り返し打ち込んでくれたことが嬉しくて、身体の奥がじんわり温かくなる♡


 けれど、次の瞬間、強い怒りが胸に込み上げてきた。

 由梨ちゃんがあんなに大事に、まっすぐに笑顔を向けていたのに。

あんなに尊く輝く彼女のどこが不満なの? どうしてないがしろにしようとするの?

 彼氏という立場にありながら、その価値を分かっていないことが、信じられないほど悔しくて許せない。


 ……私の由梨ちゃんを、泣かせるなんて……


 熱い吐息がこぼれ、全身が震える。


 そのままスクワットに移る。

 しゃがむたびに、太ももの奥に女の子たちのぬくもりが入り込むような感覚が走る♡

 じゅくじゅくと熱が宿り、しっとりと濡れていくのが自分でも分かる♡♡


 ──「白鳥さんの脚、細いのに柔らかいね」

 ──「すごく綺麗なライン、惚れちゃう」

 ──「まっすぐで長くて……ほんと、憧れちゃう」


「んんっ……♡ だめ……♡ そこ言われると……っ♡」


 褒め言葉のたびに熱が膝から腰へと駆け上がり、全身を燃やす♡

「はぁ……♡ すき……っ♡ きもちいい……♡」

 震える吐息が声になって、口元から零れ落ちる♡♡

 そのたびに、脚の奥で熱がぐつぐつ煮立つみたいにとろけて広がっていく♡♡♡

 股の奥がじんじん疼いて、下着に張りつく感覚がはっきり分かるほど♡♡♡


 恥ずかしいのに、褒められる甘さが勝ってしまって、濡れていくのさえ快感に変わっていく♡

 動くたび、脚の中から蕩けた蜜が揺れて混ざり合い、「あぁ……♡ もっと……♡」と心まで溶かしていった♡♡


 ピコン──。


 再び、手元のスマホが小さく震えて光る。



LINE


由梨

待っててくれたのは嬉しかったけど、一気に悲しくなっちゃって


沙織

それで喧嘩しちゃったんだ


由梨

そうなの

それに私より沙織ちゃんのが可愛いとか言うし


沙織

はぁ!?

それは酷過ぎ、怒って当然だよ



「……っ」

 画面を見つめる手のひらが熱を帯び、指先がじんじん痺れる。

 胸の奥がきゅっと締め付けられて、呼吸が細く荒くなる。


 由梨ちゃんの可愛さを、一番近くで、誰よりも強く認めてあげなきゃいけない相手が──どうしてそんなことを言えるの。

 女の子が女の子に向けて勇気を出して咲かせる笑顔、その尊さを分からないなんて。


 これだから男は、デリカシーの欠片もなくて、女の子のこと何も分かってない。

 笑顔の裏でどれだけ気を遣ってるか、言葉のひとつでどれだけ傷つくか──そんな繊細な心なんて、想像もしないんだ。

 「可愛いね」って言葉ひとつに、どれだけ救われるか。

 逆に「他の子の方が可愛い」なんて何気なく言われたら、胸がぎゅって潰れるほど苦しいってことも。


 女の子は、ただ見た目を褒めてほしいんじゃない。

 努力してること、頑張ってること、笑顔の奥にある弱さ……そういう全部をちゃんと見てほしいのに。

 でも男はそういう女心が全く分かってない。

 わざとじゃなくても、肝心なところで無神経で、空気を読めなくて、大事な子を平気で泣かせてしまう。


 ──由梨ちゃんのいちばん大切な「可愛い」を、どうして守ってあげられなかったの。

 私なら、絶対にそんなことしないのに。


 そんな気持ちが募っていくほどに、胸の奥が熱く苦しくなる。

 由梨ちゃんがふと笑う顔も、嬉しそうに目を輝かせる顔も、泣きそうに唇を噛む顔も──ぜんぶ私が受け止めたい。


 私の全部が、由梨ちゃんという存在を求めて吸い寄せられていく。


 気持ちを落ち着けようと、腕立て伏せを始めた。

 腕を曲げ、床に胸を近づけるたび、由梨ちゃんや女の子達の指先が胸元をなぞるような錯覚が走る♡


──「姿勢が綺麗でかっこいい」

──「しなやかで強くて……ほんと、美しい」

──「そういうとこ、ほんと好き」


 囁きに重ねて、胸を圧迫する感覚が快感に変わっていく♡

「っ……♡ あぁ……♡ だめ……もっと言って……」


 上体を押し上げるたび、頬が熱で染まり、汗がこめかみから首筋へと伝って落ちる♡

 その一滴一滴が、女の子の舌でなぞられたみたいに生々しく感じられて──

「はぁぁ……♡ 気持ちいい……っ♡」


 吐息が勝手に甘く震え、声が濡れたように艶を帯びる♡


 胸の奥で響く鼓動が、押し上げる動きと重なってずんずん強くなる♡

 潰れるように床へ沈む瞬間、胸をぎゅっと抱きしめられたみたいに切なくて、

 持ち上がる瞬間には「すごい」「綺麗」と囁きが中から溢れ出すみたいに快感が広がっていく♡♡


 汗が首筋を伝うと、その軌跡ごとに熱が流れ込み、乳首の奥にまで火照りが届くのが分かる♡

「んぁっ……♡ 由梨ちゃん……♡胸の奥、じんじんする……っ♡」


 胸に広がるのは、苦しみを凌駕するほどの熱い幸福。

 悲しみも怒りも、全部、由梨ちゃんを求める力に変わっていた。


 ふあぁ……♡ みんな……可愛い……好き……好きぃ……♡

 す……すき……壊れても……いい……だから……見て……♡触れて……♡

 ひとつになりたい……好きで好きで……壊れちゃう……♡



LINE


由梨

そりゃ沙織ちゃんの方が可愛いし、私もつい見惚れちゃうのは分かるの

でも、それを彼女に言うのはないなって


沙織

あり得ない!あり得ない!

私ならその場で「別れる」って言うかも


由梨

流石にそこまではしなかったけど

でも、ショックで思わず一人で帰っちゃった



「由梨ちゃん……」

 スマホを見下ろしながら、膝立ちになり、大きく背筋を伸ばす。

 膝を床につけ、腰を前に押し出すようにして上体を反らすと、背筋から腹筋、太ももの前までぐっと伸びていく。


 ぐっと身体を反らせば、背骨に沿ってぴたりと柔らかな温もりが重なってくる錯覚が走る♡

「ひゃっ……♡ せ、背中……なぞられてるみたい……♡」

 思わず声が上ずり、震えが腰の奥まで広がった♡♡


 背筋を伸ばすほどに、背中を伝う熱がじんじんと濃くなっていく♡

 それはただのストレッチのはずなのに、まるで由梨ちゃんの指先が一つひとつの骨をなぞって、

「ここも、ここも」って確かめるみたいに触れてくる♡♡

 その度に、背中の奥から腰の奥へと、ゆっくり蜜が落ちていくような甘さが満ちていった♡♡♡


 目を閉じれば、すぐ後ろから女の子たちや由梨ちゃんが両腕で抱きついてきている幻が浮かぶ♡

 その腕は華奢なのに、不思議と強くて、私を離さないように包み込む♡♡

 耳元で「沙織ちゃん、頑張りすぎないでね」って囁かれると、

 その声が鼓膜を超えて、胸の奥と腰の奥を同時に撫でるように広がった♡♡♡


「はぁ……♡ 由梨ちゃん……っ」

 蕩けきった吐息がもれる♡


 はぁ……っ、す……好き……♡ だいす……き、だよ……♡

 んん……っ、頭……ふわふわして……好き、しか考えられない……♡

 だめぇ……♡ いっぱい……ほどけちゃう……でも……止まんない……♡



LINE


沙織

うんうん、話しならいくらでも聞くから

なんなら、今度の週末、一緒にカフェ行かない?

ゆっくり甘いもの食べながら、もっと聞かせてよ


由梨

……いいの?

じゃあ、行きたい!


沙織

決まりだね

私も楽しみにしてる


由梨

うん、ありがと沙織ちゃん

なんかちょっと救われた気がする



 最後の文字を読み終えた瞬間、沙織の全身がびくんと震えた♡

 「救われた」──その言葉が胸の奥に広がって、心がじんわり温かくなる♡♡

 うるっと涙がにじみそうになって、でもそれは悲しさじゃなくて、嬉しさで胸がいっぱいになって、声にならない吐息が零れ落ちた♡♡♡


 ヨガマットに仰向けになり、両腕を頭上に伸ばす。

 背中が床に吸いつくように沈み込み、吐き出した息が長く、甘く震える♡

「はぁぁ……♡ しあわせ……♡」

 小さな呟きは、自分の声なのに女の子たちの言葉のように響いて、胸を優しく満たした♡♡


 胸の奥に由梨ちゃんや女の子たちが溶け込んでいく♡

 乳房の内側、鼓動の合間、血流の中までも──彼女らの温度が染み込んでいく♡♡

「やっ……♡ そこ入ってきちゃ……♡ きもち、よすぎ……♡」

 胸骨の裏で、心臓が跳ねるたび、由梨ちゃんの指先が内側からなぞっている錯覚に包まれる♡♡♡


 脚をまっすぐに伸ばし、足先をぴんと反らしてストレッチ。

 太ももの奥に鈍い熱が走り、その熱の芯を由梨ちゃんがそっと撫で、掻き混ぜるように広がっていく♡

「あぁぁっ♡ すき……♡ だめ、もう……♡ 由梨ちゃん、すき、すき……♡」

 声に出した瞬間、胸の奥で閉じ込めていた何かが破裂し、甘く痺れる熱が全身に弾けた♡♡


 こめかみを伝う汗が、涙のように頬を濡らして落ちていく♡

 勉強も、トレーニングも、努力のすべてが──女の子たちや由梨ちゃんやに撫でられ、抱きしめられている感覚に変わり、蕩けてしまう♡♡


「……週末、早く来てほしい……♡」

 震える声で呟き、全身をマットに投げ出す。

 天井の白が滲んで揺れ、ぼんやりと光の中に彼女の笑顔を映し出した♡


 火照りきった胸を押さえる。

 鼓動はまだ速いのに、不思議と安らかだった。

 まるで由梨ちゃんに抱き寄せられ、髪を撫でられながら眠る直前のような──甘く優しい静けさに包まれていた。


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