プロローグ
幼馴染
幼稚園児くらいの子たちだろうか。
セルフタイマーを起動し、4人、カメラの前で笑顔になっていた。
パシャっとフラッシュ音が聞こえたら、そのうちの1人がカメラに向かって走っていった。
「…どうどう?お兄ちゃん!どんな感じ〜??」
他の子たちも次々にカメラの下に集まってくる。
「……っ!!」
お兄ちゃんと呼ばれた子が、撮れた写真を見て、目を輝かせた。
「…っか、かわいい!!!」
かわいい服を着てはしゃぐ3人と、大人びて見守るように微笑む1人がその写真に写っていた。
「本当だ!今日も綺麗に撮れているね。」
セルフタイマーであったが、カメラの技術も褒められて、もっとにやけてしまう。
「綴灯さん。とってもかわいいですね。」
「…え…?」
「みなさんもそうですけど、今日の綴灯さんのワンピースはいつに増してもかわいいです!」
「…っ!!ありがとう、凪。」
凪と呼ばれた男の子が大人っぽくニコッと微笑む。
「だよね。私も思った!それ、綴灯くんが選んだワンピースなんだよね?」
「…うん!!かわいくって、母さんに買ってもらったんだ!…でも、穂乃里のもかわいいよ!」
綴灯はニコッと笑い、穂乃里と呼ばれた女の子は少し頬を赤らめてしまった。
「じゃあ、今日のファッションショー、1番は…お兄ちゃんですー!!!おめでとう!!」
その言葉に凪はパチパチと拍手をする。
「え?!オレでいいの?はなもかわいいよ?」
綴灯はびっくりしたように言うと、はなと呼ばれた女の子がむーっと顔を膨らませた。
「ダメ!お兄ちゃんが1番なの!!だって、めちゃくちゃかわいいんだもん!!」
はなのその言葉に綴灯はやっぱり嬉しくなってくる。
「…ぷはっ!…みんなありがとう!!」
綴灯がカメラに写すものは─
最後まで読んでいただきありがとうございます。
こちらESN大賞11応募作品です。
次回更新8月5日予定




