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この作品には 〔ガールズラブ要素〕が含まれています。
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じゅうはおさらをうつものです―かやくのなか、ほのかにゆりのかおり―

作者:まちかり
 日本人の父とオーストラリア人の母を持つ億里(おくり)アニーは、クレー射撃のスキート競技で卓越した腕を持つ少女。中学3年の1月の夏、オーストラリアでのウーマンチャンプの座が懸った試合で、太陽の光に邪魔されながら最後のクレーをヒットするが、ハズレと宣言され優勝を逃す。彼女は、それが差別による判定だと信じ込む。

 三か月後、彼女は交換留学生として日本に来ていた。違う環境に戸惑う中、父の友人の娘・根源院(こんげんいん)美味(びみ)と共に高校生活を送るようになる。射撃を辞める決意をしていたアニーだが、美味への各クラブの勧誘騒ぎの中、射撃部のチラシを受け取ってしまう。

 不出来なチラシに文句を言うため部室に行くが、ある筈も無い散弾銃と硯耶(すずりや)翅采(とめは)と云う書道の達人の二年生に出会う。硯耶先輩はある理由で書道部を辞め、射撃部に出来る『クレー射撃パート』で新たな道を探そうとしていた。入部を懇願されるアニーだが、最後の試合がトラウマになってYesと言えない。だが美味に『運命は思い通りにはならない』と諭され、父が日本に送っておいた自分の銃を見て、まだ射撃を愛している事を知ったアニーは入部を決意する。美味も『日本に無かったものを学びたい』と入部した。三人は試験に合格して散弾銃を手にし、夏に行われる初の『懇親クレー射撃大会』に向けて練習を開始する。

 そんな中、硯耶先輩を慕う書道の後輩たちによる、部室へのいたずら書きトラブルが起こる。「銃は人殺しの道具」という後輩たちに対し、アニーは「じゅうはおさらをうつものだ」と宣言する。

 三人は無事『懇親クレー射撃大会』に参加、アニーは過去のトラウマと決別し好成績を残すのだった。

 クレー射撃に憧れを持つ長篠(ながしの)武士(たけし)は、自分も射撃を始めようとしていた。親に「銃は人を撃つものでしょう」と問われたらアニーの言ったとおり「じゅうはおさらをうつものです」と説得しようと心に決めて。
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