エピローグ
山の中にたたずむコンクリートの建物。俺は身を隠しながらも、かがんで、半分ほど閉まりかけていた シャッターから中の様子を覗き見ていた。
中では、下着姿にさせられている俺の思い人が、よだれを垂らしながらガクガクと体を痙攣させていた。
そして、彼女の上には、いけ好かないほど爽やかな顔つきの男が、獣のように笑いながら跨り、彼女の首を絞めていた。
俺の思い人は、現在進行形であの男に、人間性そのものをじっくりと壊されていた。
幸い、まだ彼女の純潔は散っていない。
だが、もう間もなく、彼女はその男にレイプされるだろう。
俺は何度も、彼女を助けるために、足を動かそうとした。
でも、俺の足は動かない。
当たり前だ。たかがストーカーに過ぎない俺に、そんな正義のヒーローじみたことが出来る訳がない。
そんなことできていたら、はなからストーカーなんてやっていない。
俺には、ただ後悔の念に身を焼きながら、彼女が壊されていく様子を見ている事しかできなかった。
――――俺はどうしてこんなにも無能なのだろうか……。
過去に戻って、何もかもをやり直したい。
もし、もう一度やり直せるのなら、しっかりと彼女に向き合う事を誓う。
何からも逃げないで、立ち向かう事を誓う。
だから、どうか何もかもが手遅れになる前に……もう一度だけ――――。
これから最低でも2日に1話は投稿して行きたいと思ってます。
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