最終決戦前に…。
ー妖精族のファランカ視点ー
森が復活した…
妖精族が甦った…
そして…パパラヌ化した。
この世の美の全てを独占すると言わしめた我々は今、パパラヌ。
それもこのたった一匹のパパラヌによりだ。
異世界からのパパラヌ。
だが、
パパラヌは大切な事を教えてくれた。
美より素敵なモノを。
それは…腹太鼓だ!!
なんと言う一体感…。
喜びの腹太鼓を叩きながら、我々は救い主であるパパラヌを囲んだ。
それは一晩中続いた。
ありがとう。
ありがとう!!!!!!
喜びの腹太鼓は森を包む。
すると不思議な事が起きた!!
森中の樹々が一斉に花を咲かせ芽を出し江田を伸ばした。
森も祝いをしてるかの様に…。
まるで春の妖精となった我々パパラヌ達は(元妖精族)一層腹太鼓を頑張った。
しかし…。
奴らは諦めてなかった。
我々の森を焼け野にし、我々を虫に落とした張本人…魔族。
それに最初に気づいたのは、まさかの救い主のパパラヌのそばに居た人間だった。
そこには我々妖精族の王の一人娘であるゼラシア様と救い主と人間が揉めていた最中の時だ。
「だから!!
押しかけ嫁の変化が解けない理由が分からなくてさ。
オヤジの焦りは分かるけど…
え?
もうすぐ何か来る??」救い主が驚きの声をあげた。
それにしても、救い主のそばに居る人間は、本当に単なる人間なのか??
我々すら感じない魔族の一斉攻撃に気づけるとは。
この危急の際に、救い主は相変わらずのんびりとしていた。
「ホントだ!!
嫉妬に狂った男は困るねぇ〜。
どうする?オヤジ…。
こうなりゃ総力戦だな!!」
そののんびりとした言葉と、同時に激しい魔族の圧力を感知!!!
。。。
息も出来ないほどの圧倒的な力!!
魔族…まさかの総攻撃とは。
この世界を滅ぼすつもりなのか??
あの腹太鼓の楽しい晩が、遠くなる…。
「だから!!
押しかけ嫁たちはとにかく隠れていてね。
コスプレーヤーは、戦いには向かないよ?
ふふふ。
俺、もう仲間は呼んだから!!
もうすぐ来るよ?」
しかし…救い主は相変わらず、だ。
??
空が急に暗くなった??
なんと…、
空を真っ黒に埋め尽くす…アレは鳥か!!!
まさかアレを呼んだのか??
しかし、魔族相手では数が多いだけでは…
あーーー!!!
アレを蒔いてる??
鳥が我々同様、魔力を蓄え出した?!
「ほら、連絡係もこれ食べてライバルを蹴散らすよ!!あ、オヤジ!!
偽巨乳も来たよ〜」
そこへ…だ!!
なんと…この『ダラ』へ人間がまたもややって来れたとは。
信じられないが、次元を破ってきたのは巨人族と仲間らしき人間だ。
しかし、そんな事も言っていられない。
魔族のもうすぐそこだ。
戦いは、まもなくだろう…。
我々妖精族、いや…パパラヌ族も誰一人逃げずに戦う覚悟だ。
ーオヤジ視点ー
魔族の総攻撃…。
コレは。
この世界そのものを賭けた戦いとなろう。
決意を固めていれば…タヌキはまた何やら、通常運転か…。
援軍を次々と呼ぶとまた、ポン菓子をまいていた。
ん?
次なる援軍は…まさかのカラとランス達とは。
「カラよ。
来た早々申し訳ないが、魔族が攻めて来る。
もし、出来るなら退避してくれ」
第二王子を犠牲にする訳にはいかない。
更に単なる冒険者には荷が勝ちすぎる。
「いや。
我々もパパラヌへの恩を返す時が来たのだ。
一緒に戦う」
なんと…。
それはランス達も同じの様で。
どうやらタヌキと俺の力になりたいと…。
ならば…だ。
守れるだけは、守りたい…。
タヌキが懸命に直してくれた魔法棒に最高値の魔力を込めてその時を待つ…。
最終決戦になるだろう、と。
「皆んな〜!!!
腹が減っては戦は出来ず、だよ!!
ほら、お煎餅だよ。食べて!!
俺ってば、最後のオヤツを隠し持ってただろ?」
。。。
コレは…。
勝ち目が微かに見えた瞬間だった。
全員が嬉しそうにオヤツを配るタヌキから受け取ると食べた。
敵は、目の前だ。
行くぞーーーーー!!!!!!




