ポン菓子って最高!!
ーたぬき視点ー
来た来た!!!
連絡係に頼んでたんだけど、時間がかかったね。
ん?
どうしたの?
「これを…」
あー!!
待ってました。『お米』
連絡係め。
待ちきれないのか、並んで待ってるな!!
ん?
だいぶ後ろが行列だけど…どうした??
何か見慣れない奴らもいるけど、まあいいか。
その後、ため息混じりのオヤジがお握りを沢山作ってくれたから配ってたら。
「パパラヌ!!
お前の言った通りにしたら、出来たぞ!!」
あーー!!
偽巨乳、やるじゃん!!
カップルで大量に作ってくれたのは『ポン菓子』
米の甘さが後引く美味い菓子だよね。
「巨人族としても、これほどの重力をかけるのは初めてだった。
ゼルグフ。
どうやら、我々は新たな重力系の技を手に入れた様だ」
そう!!
機械でしか出来ないはずを握力でやるとは…あの巨乳。偽物とは言え大したモノだよ!!
これで蒔くのも楽だ!!
連絡係だけじゃなぁ。
あ、馬!!
いつの間にか、消えてた馬が駆けつけてポン菓子を食べてた。
よしよし。
空から蒔くか?
馬と共に、ツリーハウスの森に蒔いたよ!!
馬の奴…仲間を連れてきて食べてたから偽巨乳も試乗した。
(馬の奴、また成長してたんだ。
だいぶ大きくなったよ?!)
どうも、街の方に用事があったみたいだ。
何しに行ったんだろう??
ん?
オヤジも見学か?
は、はーん。
良い娘を探すつもりかぁ。
よし!!!
協力するから!!
ーグフ視点ー
信じられない。
いや、誰に話しても誰も信じてはくれない。
だが、そのパパラヌが我々に希望を連れて来てくれた。
私にも…だ。
憧れの巨人族らしい大きな身体。
その上、重力系の技まで…。
森の中が混乱している中、落ち着いているゼルグフ様からお話があった。
「まずは、洗脳を解こう。
それには、ラクスゥが良い。
いや、今やラクスゥではないか…。
あの大きさは、巨人族に古より伝わる『ガンゼル』に酷似してる。
そこを利用しようと思う。
更にあの『ポンガシ』
タヌキが触れたお陰で、治癒能力も備わっている。
アレを空から私が蒔く。
お前たちとともにだ。
その時に、目覚めよと民に語りかけてくれ!!」
。。
あまりの提案に驚愕のあまり固まった。
だが、カラ様は身を乗り出してゼルグフ様へ頭を下げていた。
「助かる。
この恩は忘れぬ…」
高さだけでも、数十mはあるガンゼルの背に乗るのは身体が震える。
なけなしの意地を使って、笑顔を作る。
私が操る。
カラ様は、ガンゼルの上に立ち上がる。
より良く自分が民に見える様にだ。
街は大騒ぎとなった。
当然だろう…。
ガンゼルに乗る真なる巨人族の大きさとなったカラ様の声が響き渡るのだから。
「我が民よ。
今から蒔くモノは、精霊よりの贈り物だ。
さぁ、食べるが良い」
ポンガシを投下する。
雨の様に蒔かれるポンガシに最初は戸惑っていた民も、口に入れた途端変貌する。
「美味い!!!」
あちこちから響く声に、辺りが騒然となる。
やがて、民の顔から險が取れた。
柔らかな顔で笑い合う民の姿に、突然!!
パパラヌがゼルグフの横で立ち上がる。
「オヤジ!!
今こそ、漢ぶりを見せる時だ!!」
え?
何を…。
金色に光る小鳥がゼルグフ様を取り巻き…。
空中に浮かんだゼルグフ様が魔法棒を振ると…
花だ。
色とりどりの花が街中に降った。
「これで、女性の心は鷲掴みだ!!」
パパラヌの奇声を他所に、ゼルグフ様の顔は冴えないまま。
だが。
私が逃げ出したあの時から、荒れた様子だった街中は昔の穏やかな風景を取り戻していた。
笑顔に勝るものはないのかもしれない…。
こうして、洗脳は完全に消滅した。
(王宮は、別だが…)




