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天狗?!登場!!


ーたぬき視点ー


野人とオヤジの婚姻を掛けた聖なる戦いの幕が切って落とされた!!


「待ってくれ!!

ゼルグフ、アレは知り合いだ!!」


と、思ったらなんと…。

ライバル登場なのか?!


偽巨乳の許婚なのか?

野人とは、お似合いの気がするが。


「やはり!!

カラ様!。。。

お帰り下さり何よりです。

この国は…」


引き裂かれた許婚とかなのか?!

号泣してるよ、野人ってば。


オヤジは、諦めの早さが売りなのか二人を早速新しい別荘へ案内してる。


まぁ、選び放題の大量別荘だけど。

コイツ…ちょっとたぬきの鼻にはキツイから。


そうだ!!


泉とかで、身体を洗って貰えば良いかも。

そうと来たら、連絡係集合〜!!


ん?

オヤジの遠慮癖を辞めさせなければな。

謙虚で無垢なる人とは。


自慢の家族だな!!


連絡係は、どこからか河童の親戚を連れてきたし…。


今度は天狗か?

ヤケに赤い顔をしてるなぁ。


『生意気な!!

下賤な存在の癖に、俺様を呼びつけるとは…


ん?

コイツは。。。』


真っ赤な天狗が何故か青くなったよ?

何でだ?


『ほう。

私の存在に気づくとはやるな。

まぁ良い。その勘の良さに免じて許してやろう』


元お嫁さん?!いや、ニューレディーだったな。いつの間に一緒に来てたんだ?


『久しぶりだな。パパラヌや。

随分と早く目的地に近づいてくれた。

さぁ、お主はさっさと泉を作るが良い』


おや?

天狗の奴は、土を触ると地脈を探ってる。

なるほど。


水脈と地脈。

二つは、表裏一体だものな。


ボコッ!!!!!



おぉ、ナイス!!


ツリーハウスの横に出来た立派な泉。

でも、何処か違うような…あ!!!



湯気。


なんと、サービス満点の天狗だな。



コレは温泉だ!!!


ゴゴゴゴゴ.………。


温泉の周りに盛り上がる岩のお蔭で、素敵な岩風呂完成!!



『ふははは。

お主の小細工は、パパラヌになど通じぬわ。

さて、お主の笛も置いて行け!!』


おぉ、鈴だぁ。

ちょっと、ゴツゴツした岩っぽい鈴をもらった途端、天狗は帰って行った。


いちゃついてる野人と偽巨乳に、コレを指差して。


「さあ、いちゃついてるのは終わりにしてお風呂に入ってね。

オヤジとご飯の用意をして待ってるから!!」


急に離れた二人を他所に、俺とオヤジは気に入ったツリーハウスへ入った。


なるほど…。

中は結構広いなあ。


コレであの毛布があれば…。


ちょっぴり、リリと毛布を懐かしく思った

良い別荘だ。



ーカラ視点ー


本気の殺気に、敵はかなり怯んでいた。

冷静に観察していた俺はその後、かなり慌てる事になる。


幼き頃より俺に仕えていたグフだったからだ。


慌てて二人の間に割って入るも、かなりの殺気に身体中から冷や汗が出た。


ゼルグフ…。

なんと言うレベルアップだ??


だが、今はそれどころではない。

この街の、いやこの国の変貌の理由をグフに聞かねば。それに、この様な姿に成り果てた理由もな。


変貌した我が家へ招こうとしたその時、またもやパパラヌが動いたのだ。


まぁ、そこからはいつもの驚愕の連続技だ。


呼び出したのは、地の精霊。

怒り狂う精霊に、全く気づく事なく「泉の注文』をするパパラヌに流石に焦るゼルグフに俺も同調するも…。


ザリ様の登場で事なきを得るも。


地の精霊の怒りはやはり治らず、岩が次々と襲い掛かる…はずがザリ様の力の前にあっさりと沈黙する。


気づくと、岩だらけの場所に出来た湯気のある泉にパパラヌが歓喜していた。


何故だ?

あの様に熱そうなモノ。

入るも者など聞いた事もない!!


勧めるパパラヌを尻目に、揉めていたら「いちゃついてる」だと!!!


まさか…自分にも火の粉が掛かるとは。


横目で見たゼルグフのニヤリ顔。

分かったよ…。

コレがパパラヌの真の実力だな。


項垂れたまま、俺とグフは湯気のある泉へと入る。


火傷を覚悟の上だ!!!!!



ん?


コレは。。。。


『どうだ?!

コレがパパラヌのお気に入り『オンセン』だ。


お前たちも綺麗にしたらば、あの木の家へ来い。いいな』



ザリ様の言葉は良く分からなかったが、この泉の素晴らしさだけは深く理解出来た。


染み渡る暖かなオンセンに、旅の疲れは吹っ飛んだのだ。


但し、ゼッフルの話を聞くまでは…。


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― 新着の感想 ―
[良い点] 更新お疲れ様です(^_^ゞ たぬきくんの捉えた現実と周囲の人の体感した現実の違いよ……(笑) [一言] カラさん達、第三者から見たたぬきくんの奇行の数々。 しかも危ういトコロを攻めるモノ…
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