表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
57/100

オヤジの焦り?!

悩みがある。


だってさ。

オヤジとお嫁さんが喧嘩をしたんだよ。

でも、その理由が分からない…。


オヤジに尋ねれば、知らないと言うし。

お嫁さんは、拗ねて姿を見せないし。


やっぱり、オヤジの焦りが原因だなと気づいたよ。

いくら何でも、もう教会はな。

赤い糸も、苦労が絶えないなぁ。


仲直りさせるいい手が見つからない。

だから、大好きなドングリ拾いもいつもの迫力で頑張れないよぉ…



「タヌキ。

焼き飯が出来たぞ!ほら」


オヤジ。

そのカラ元気…痛々しいぞ!!

でも…美味い。

これじゃあ、オヤジがお嫁さんに行けそうで怖いよ。



ヤケなのか?!

オヤジ…。



それから数日。

やっぱり、お嫁さんの怒りは解けないまま。


だけど、俺には分かったんだ。

オヤジは、やっぱり諦めてなかった!!


ものすごーーく、先を急ぐオヤジを見てはたと気づいたんだ。

素敵な教会に、女の子は弱い。



お嫁さんをメロメロにする教会なんだな?

なるほど…。



盛り上げようと思ってた俺に大きなチャンスが訪れたんだ。



コレなら。。。


俺、ヤルゾ!!



ーオヤジ視点ー


数日姿を見せない指輪の精。

なんと、清々しい気持ちだろう。


超越した存在という重み。


肩の荷を下ろした俺は、張り切って進むせいかスピードが上がる一方らしくカラに文句を言われてしまった。


深い森を突っ切らなければ、遠回りになる。

だからこそ、この道を選んだのだ。

緊急連絡という形を取った理由を考えると急ぐのは当然だ。

タヌキを背負って、あと2日の距離となる。



その夜、休む場所を探していた我々の前にぴったりの場所が見つかる。


澄んだ湖。

その湖畔には、拓けた場所は落ち葉が多いのだ。

その晩は、ここに休む事にした。


だが、少し戸惑いもあった。

何故なら、何度も通っだ『聖者の塔』までの道は殆ど網羅している。



こんな湖。

あっただろうか?


不可思議な気持ちに蓋をして、この場所を選んだのだ。とってもいい場所を見つけたと心躍る気持ちに急かされて。


そう。

それがオカシイと今なら気づくが…。



事件はその晩に起きたのだ。



その中心的人物は当然…。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 更新お疲れ様です(^_^ゞ たぬきくんとオヤジさんの絶妙な擦れ違い……(´艸`*) このままオヤジさんは嫁取りではなく、婿取りに変更か? ……お婿さんはたぬきくん本人か(笑) [気になる…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ