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第四話

その報が『セントアジ―ル』に届いたのは実際にその出来事が起こってから

10日程経ってからの事であった。

曰く、東の大陸『アリエンス』の端に存在する

新興国家『ベルク』が文字通り消失したと言う。

大陸の端に存在し海に面している海洋国家としてここ100年で急成長を遂げた

商業国家であった『ベルク』だが、国家成立100年を記念する今年、

同大陸に存在する世界有数の大国『マーべラク聖教国』の支援・技術提供の元

『ベルク』史上初の『勇者召喚』が行われた。

だが、『ベルク』という国とその国民達は、貿易の為他国に滞在していた商隊や

偶々漁に出ていた数人の漁師を除き、

召喚された『勇者』の手によって大地ごと消滅したという。



Said Yui


今日は朝から何だか城内が騒がしい。

彼方此方からバタバタと慌てて走る足音や呶鳴り散らす声が聞こえてくる。

『魔族』が襲撃を仕掛けて来たのかとも思ったが、如何やらそうではないらしい。

まぁ、私がこの世界に呼ばれた理由は『魔族』と闘い『魔王』を倒す『勇者』として

だから、もし今『魔族』が進行して来ているのなら最も早く私が呼ばれているだろう。

だが、これはあくまで私の予想でしかないのだから、確認はした方がいいだろう。

丁度、ベットのシーツを交換していたメイドの女性を捕まえた

「今日は随分と騒がしい様だが、何か合ったのか?」

「えっと、聞いた話なのですが如何やら『ベルク』が消滅したとかなんとか」

どう答えて良いものかとそんな感じに私の質問に答えるメイドさん

しかし、『ベルク』というのは聞いた話によると国だったような気がするんだが

それが、消滅とわ・・・・・・・・・私の敵となるであろう『魔王』の仕業だろうか?

「詳しい事は分からないのか?」

「申し訳ありません。 私も他の女中からの又聞きでして」

そう言い頭を下げ部屋から出ていくメイドさん。

やっぱり、シャロンに聞いた方がいいのだろうか?




◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇




商業国家『ベルク』が在った(・・・)場所、

現在は海と成ったその場所にポツンと佇む影があった。

人の様な形をしたその影は徐々に色を持ち始め黒い髪の毛を黒い瞳をもつ

15・6歳くらいの少年に姿を変えた。

漆黒の鎧の様にも見える服を着た少年はフッっと空を見上げる。

雲ひとつ無い蒼く澄み渡った空に一つの黒い点が見える、

ゆっくりと近づいてくるそれは、巨大な城だった。

“白”という色そのものだと言わんばかりの白亜の城。

とてつもなく巨大なその城は、少年の頭上あたりで動きを止めた。

少年はその白を見て、満足そうにほほ笑むと何か特別な事をするでもなく

さも当然かの様に飛び上がった

いや、そもそも海の上に浮いていた訳だから単純に

上昇したと言うのが正しいのかもしれない。

只、少年は一度城の最も高い処の上まで浮かび上がった後、

ゆっくりと、広大な庭に有る湖の中央の浮島に降り立った。

其処には何人かの先客が居て、皆が皆少年の姿を視界にとらえると

恭しく膝をつき家臣の礼をとる。

そんな中で、彼らの先頭に立つゴシック調のドレスに身を包んだ少女だけは

スカートの裾を摘み上げ、『人間』の貴族の女性がする礼を行い口を開く

「御迎えに参りましたわ我が主おとうさま

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