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リトライダンジョン  作者: 里予木一
終章:リトライダンジョン
30/34

LETTER:From ぺリラ

 センセー。どう? 元気? アタシはねぇ。元気。ちょー元気。


 なんかさー、アタシらダンジョンばっか潜ってて全然知らなかったんだけど、この町すげー獣人の人いっぱいでさ。アタシみたいに耳とか尻尾以外毛がないような子も結構いるの! すごくね!?


 地元じゃ全然いなかったからさー、なんか疎外感いっぱいあったんだけど、ここだと全然珍しくないし、みんなむしろ可愛がってくれるの! やったぜ。


 獣人の人たちにねー、いろんなとこ連れてってもらった。獣人好みのご飯とか、狩場とか、涼しい場所とか。


 いやもうめっちゃ楽しいよ毎日充実。あ、もちろん冒険もしてるよー、お金は大事だよー。


 基本はカエデとミレットと三人だけど、他の冒険者の人とか一緒に冒険したりね。弓の使い方とかちょー勉強になるの! すごい人多いよねぇこの町。


 十八歳なったからお酒飲めるらしいけどー、それはセンセー戻ってきてからって決めてるからさ。マタタビで我慢してる。美味しいのかなお酒。楽しみ。


 ダンジョンの冒険も結構進んでるんだよ。武器も結構手に入ったし。あとウチら魔術の勉強とかもしてるから! 偉いでしょ褒めて褒めて。色んなことできるようになったよー。だからさ、たぶんもうちょいで、センセー迎えに行けると思う。


 だから、そう。なんだっけ。えーっと。首を洗って待ってて。


 違う? 合ってる? わかんね。まぁいいか。


 毎日さー、楽しいんだけどさー、やっぱセンセーと会いたいし、話したいし、一緒に冒険したいんだよね。だってさ、センセーいなかったら、今のアタシ達ってないわけじゃん。


 なんかさー、他の冒険者の人とかと冒険した時、センセーが色々気を使ってくれてたりとか、教えてくれてたんだなーってのを改めて感じたんだよね。ほんと、マジでありがとね。いっぱい助けられてる今も。


 まーだからさ。一緒に戻って。色んなことして、また四人で冒険したり、遊んだり、しようよ。あ。あと、家。家欲しいのウチ。お金貯めてさ、四人で買おうよ。まだこれ誰にも言ってないからねー内緒ねー。


 そんな感じでさ、やりたいことめーっちゃいっぱいだから。もう予定パンパンだから。覚悟しといてね、センセー!


 んじゃ、またねー。

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