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リトライダンジョン  作者: 里予木一
終章:リトライダンジョン
29/34

LETTER:Fromミレット

 先生。お元気ですか?


 私たちは、毎忙日しい日々を送っています。カエデさんが前に手紙を書いていたので、私も真似してみました。手紙なんて書くの初めてなので少し緊張しますね。


 私は、冒険をしながら、この町の教会で働かせてもらうようになりました。みんなとても優しくて、鬼の角を持つ体の大きな私でも、全然気にせず受け入れてくれて、毎日が楽しいです。


 私と同じく、魔族の血を引いている人にも会いました。この町は、どんな種族でも、どんな人生を送ってきても、受け入れてくれるから、何も気にする必要はないと教えてくれました。


 この町へ来れて、みんなに会えて、私はとても幸せです。


 神官としての修行も積んでますし、みんなで冒険に出たり、色々な依頼を受けて人助けをしたり、ダンジョンにもたくさん挑んでますよ。ほんとに毎日が忙しくて、色々なことがありすぎて、でも……少し寂しい時もあります。


 先生に、お話がしたいです。


 こんなことがあったって、私はこう思ったって、先生はどう思いますかって。


 カエデさんも言っていたかもしれませんが、私たち十八歳になりましたよ。


 もうお酒も、飲みに行けますよ。


 でも、まだ三人で相談して、我慢してるんです。初めてお酒を飲むときは、先生と一緒がいいって。


 先生が帰ってきたら、したいことがたくさんあります。


 美味しいご飯も、町の人たちに色々教えてもらいました。みんなで行きましょうね。


 あと、また先生と冒険がしたいです。私たちが成長した姿を、見てほしいです。強くなったんですよ、私たち。もう、先生を支えて、一緒に冒険できます。だから……迎えに行くまで、待っててくださいね。もう少しです。


 あ、それと。今先生が何をしているのか、どんな風に暮らしているのか、とても興味があるので、よかったらお手紙で教えてくれると嬉しいです。


 一応元気らしい、ってことしかわからないので。


 魔物や神様と一緒の生活って、どんな感じなんでしょうか。ご飯とか、ちゃんと食べれてますか? 運動不足になってたりしませんか?


 先生もう若くないんだから、ちゃんと栄養取って、運動して、寝て、健康でいてくださいね。先生はすぐ自分のことを考えずに無茶するから心配です。


 話したいことがいっぱいで、なんだかまとまりがなくなってしまいました。お手紙書くのって難しいですね。


 先生からのお返事、待ってます。


 どうかご自愛くださいね。お会いできる日を楽しみにしています。

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