共謀
ここ2カ月はユーチューブでの活動に力を入れてたので更新できませんでした、すまぬ
「……知らない天井だ」
「お、やっと起きたか、この寝ぼすけ博士め」
真っ白な部屋に真っ白なベッド、そしてそのベッドに腰かけ鼻をほじる禍言。そんな謎の部屋で博士は目を覚ました。
「……なぁ禍言、どこだここは」
「デウスのい」
「”ボクの城”だよ。君ったらこの世界に入った途端寝ちゃったんだもの。しょうがないから”ボクの城”で寝させてあげたのさ。そう、”ボクの城”でね」
禍言のセリフを遮ったのはデウス・エクス・マキナと名乗る男だ。
彼は禍言たちが襲われそうになったところを助け、”銀世界”という別世界に2人を誘った。
「貴様の家か」
「家って言うな!」
「まぁともかく、助かった、ありがとう」
博士は九重の取り巻き女から助けてもらったこと、そして自分を介抱してくれたことへの感謝を素直に口にした。
「ん?あぁ、気にしなくていいよ。あの時も言ったろ?ボクの目の前で殺されそうに哀れなヤツに手を貸しただけだし、今だって部屋を貸してるだけさ」
「ちなみにオレは服をもらっちった」
禍言はロンドンでの死闘以降ずっとほぼ裸のような恰好だったのだが、それが今は真っ白なダッフルコートに変わっていた。
ついでに言うと、博士の着ていた返り血まみれのスーツも真っ白いパジャマになっていた。
「さて、介抱してもらったところ悪いが、ワタシたちにはやらなければならないことがあるんだ」
「あぁ、オレたちこの地球ブチ壊さなきゃならねぇからよ、ここいらでさよならさせてもらうぜ」
そう言って博士は禍言の手を借りながらベッドから出た。
禍言も博士に肩を貸しながらデウスに軽く挨拶し部屋から出ようとする。
だが、ドアノブに手をかけ捻ってもドアは微動だにしなかった。
この世界の所有者たるデウスが能力を用いて鍵をかけたのだ。
「……今の話、マジ?」
「え、マジだけど」
今の発言を聞き違いかと疑ったデウスは禍言に確認をするが、当の禍言は何でもないかのように即答した。
それを聞いたデウスは一度頭に手を当て思考を巡らせる。そして30秒ほど経つと、その手を下げた。
「よし決めた。ボクにもそれ、手伝わせてくれよ」
デウスの出した答えは、”共謀”だった。
「……マジ?」
「うんマジ。ボクの目的も世界滅亡なんだ、どうせ同じ目的なら一緒にやろうよ」
デウスはまっすぐに禍言の目を見て言うが、禍言は目を逸らし訝しんでいた。
ロンドン、アラスカと2連続で敵と遭遇していると、さしもの禍言でも警戒レベルを引き上げざるを得なかった。
博士とアイコンタクトを取る。
「……もしもの場合はお前が責任を取れよ」
「おっけー。んじゃ、もしお前が裏切ったなーってオレが思ったらその瞬間殺すけど、それでもいいなら一緒にやろうぜ」
「それでいいよ、裏切るつもりなんて毛頭ないからね」
デウスはそんな軽いノリで、人類滅亡、地球崩壊という最悪の旅に同行することになった。
だが、デウスがドアの鍵を開けると、その瞬間、鏡のような鎧を纏った騎士が部屋にノックもなしに入ってきた。
「失礼します!ご歓談に割り入ってすみません!どうしてもデウス様に至急伝えなければならないことがあり参りました!」
「……落ち着きなよ」
デウスは少し不快な表情をしながら、部屋に入ってきた騎士を落ち着かせる。
「それで、何があったの?」
「はい、それが……」
騎士は少し息を整え、こう言った。
「住民の約5%が、突如この世界から消失しました!」
ちなみにあと1回だけ禍言は服装が変わります、でも別に深い意味はありません




