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Bar pomegranate  作者: 裕澄
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ユウの秘密??

「キッチンだけじゃなくて、折角(せっかく)正式加入の日なんですから、お客さんにサービスしてきてくださいよ。」と、ユウに言われた俺は、

キッチンの仕事をユウに変わってもらい、フロアで接客することになった。


いつもなら、お客さんの数も落ち着いてくる時間帯のはずだけど、やっぱりイベントだからか、お客さんの人数が多い。


皆さんそれぞれ、常連さんと会話をしたり、ドリンクを運んだりと忙しそうだ。


俺は、ユウのお客さんでもある ギャル風の レナさんの元へとカクテルを運びに行くことにした。


「あっ。マサヤさんだ。さっき見てたよー。大分(だいぶ)ハデにやってたじゃん!」と、カクテルを渡すと、黒髪ロングヘアーのレナさんに、からかわれた。


「あはは。あの状況止めようとしたら、あんな風になっちゃいました。」と、誤魔化しつつも言うと、

「ちょっと、聞きたいんだけど。

アタシとユナがさ、外で撮影してて、空き時間に、近くのカフェにいったらさ

…」と、レナさんが話始めた。


「なんか、ユウっぽい人がテラスで黙々と、パソコンいじっててさ。

ふつーに、ユウに話しかけようとしたんだけど、いつもと違ったんだよね。 マサヤさんさ。なんか知らない?」


「知ってる範囲なら答えられますけど…。いつもと違うって?どんな感じでしたか?」


ちなみに、

レナさんと、ユナさん 2人はギャル系雑誌のモデルをしているらしい。


「とりあえず、いつもより目付きがキツい感じで、スマホで誰かと話してる感じかな。

マサヤさんさ。なんか知らない?」

と、俺に訊ねてきた。


「イベントの企画書でも、書いてたんじゃないんですかね?」と、俺が言うと


「でもさ、それ見たのって1週間前位だし、案内のメール来た後だったと思うけど。」と、不思議そうにカクテルを口にした。

「うーん。あと、何か気になることありましたか??」と、俺が言うと


「そうそう!声かけようと思って、

少し近づいたらさ、ユウが話してるのって、いつも標準語だよね? その時さ、関西弁だったんだけど。」と、情報が増えたがさっぱり解らない。

「うーん。俺も、よく解らないですね。」と、俺が返すとちょうどユウが俺とレナさんの近くにやって来た。


「お二人とも仲良く、話されてるんですか??」と、執事風に立て膝を立ててしゃがみながら、話しかけてきた。


「あっ、ユウ。1週間位前にさ、カフェのテラスでパソコンいじりながら、関西弁で、しゃべってなかった??」と、レナさんがド直球の質問をした。

「1週間前ですか? おれ今日の準備に手間どってたんで、居ないと思いますけど…

レナ様は、おれに会いたくて似ている他の方を見間違えてしまったんではないでしょうか…」と、少し悲しそうな顔をすると、他のテーブルから持ってきた、

空いたグラスを俺の持っていたトレーに乗せると、

ユウはボソッと

「…Verbotene(フェアボーテネ) Früchte (フリュリヒテ)ist,(イスト) im(イム) Nebel(ネーベル)」と言って他のお客さんの所へ去って行ってしまった。


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