初めての我儘
ヤンデレほいほい略してヤンほいをどうぞお願いします
そんなこんなで私は今年で5歳になりました
あの日から2年かいの過保護の度を越えた過保護に焦りながらも
なんとか生きてこれた
私、すごいと自分でも褒めたい位に頑張った
何が大変かというとかいは超がつくほど私に甘々なのである
かいと一緒に寝るのは当たり前
お風呂も毎食一緒に食べるのも当たり前
かいの仕事場にも毎日行っている
かいが私と離れたくないと言って
無理やり私を仕事場に連れていき、かいの部下の人たちを困らせた
今では部下の人たちも慣れて普通に挨拶してくれるしお菓子もくれる
まぁ、その度にかいが嫉妬丸出しになるんだけどね
かいはまだ20代前半なのに大きな会社の社長さんである
通りでこんな自由がきくんだと思った
私は大人になって1人で生きてこれるかなと5歳にして心配である
そんな私は今、かいにオコである
「ねぇ、私もう5さいだよ。幼稚園とかいきたいなぁー」
そう、今まで私はかいの職場かお家しか行ったことないのだ
かいが私に過保護なせいでどこにも連れて行きたがらないのだ
そのせいで私に同い年の友達がおらず楽しくない
テレビで見るような場所にも行きたいし友達だって欲しい
でもかいは反対のようで・・・
「えっ、椿なにを言っているんだい?お外には悪い人や怖いことで溢れかえっているんだよ
そんな場所に可愛い可愛い椿を連れていけるわけないでしょ
椿のお願いは何でも聞いてあげるけどこのお願いだけはかなえてあげれないよ
ごめんね?お詫びにこれから椿の好きな和食の職人呼んでるから夕食にしよう」
といった具合で聞いてくれないのだ
でも今回ばかりは一味違うんだな
「なら、かいのこときらいになるっ!!!」
私は言ったぞ、言ったんだ
魔法の言葉を・・・
「もしね、社長が椿ちゃんのお願い叶えてくれなかったらこういいなよ」
笑顔が素敵なかいの部下の人に教えてもらった魔法の言葉
私の中では本当これでかいが言うこと聞いてくれるか半信半疑だけど
背に腹は代えられぬ
私は魔法の言葉を言った瞬間自分の部屋へと逃げた
かいにこんなこと言って捨てられるんじゃないか不安なんだ
でも幼稚園だって行きたいし外にだって行きたいお友達だって欲しい!
ベットに飛び乗り布団に包まってじっとした
言ってしまった後悔と外に行きたい欲望が心の中で混ざり合って心臓が痛い
「う゛ぅぅ」
涙が出てきた
悲しい悲しい悲しい・・・




