表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/5

第三話:少女の物語

リュックの告白に動揺を隠せないユウナ。これから一体どうなるのか・・・


潮風が爽やかに通り海はガラスのように透き通っていた。


雲1つない快晴の日海岸では、ビサイド・オーラカが朝の練習を行っていた。


ユウナとリュックは港で話した後その海岸ゆっくりと歩いていた。


ユウナの顔はどことなく寂しそうな顔をしていた・・・・。


ビサイド・オーラカのメンバー達がユウナに気づいた。


「ユウナ様ぁ!!」オーラカのメンバーは一斉にユウナの所へ駆け足で向かってきた。


「練習熱心ですね。」ユウナの表情はさっきと一転してそこには笑顔があった・・。


オーラカのメンバーは照れを隠せず顔を真っ赤にしていた。


「おーい、まだ練習は終わってねぇぞ!」


海から出てきたワッカはオーラカを叱る声で呼んだ!


これにはオーラカのメンバーも真っ赤な顔が真っ青になりダッシュで練習に戻った・・。


「ねぇねぇ、ワッカってオーラカのコーチだったの?」


リュックはユウナに問いかけた。


「・・・シンを倒す旅の途中にね・・・ルカで大きな大会があったでしょ?」


「その大会を最後の試合って決めてたの・・それが終わったら私のガードに・・・。・・でも・・シンを倒したからまたブリッツもできるんだよね・・・。」


リュックはユウナの顔を一瞬見てみた・・そこには一筋の滴が流れた・・・。


「うんうん、あの時はごめんねぇ〜。オヤジがどーしてもユウナの事をさらうって聞かなくてさぁ!」


リュックはユウナを気にして楽しそうに昔の話を謝罪した。


ユウナはリュックに気を使わせていると思い・・・・


「ううん、気にしてないよ。」ユウナは楽しそうに振る舞い続けた・・・・。


その後、2人はルールーの家へと向かった。


「たっだいま〜♪」軽快な言葉にルールーはリュックだとわかった。


「おかえりなさい」ルールーの表情には普段どうりで得意のスープを作っていた。


「ただいま。」ユウナはルールーの方を少し見ると棚の上に大事に置いてあるブリッツボールに目線がいった・・・。


その後三人で昼食を取りルールーはワッカに用事があると海岸へ向かった。


リュックはその間村の子供と遊び、キマリは何処か1人で行ってしまった。


ユウナは棚のボールを取ると優しくささやいた。


「・・・シンが消えて・・・キミがいなくなって・・・みんな・・自分の道を・・・物語を・・・・私の物語って何だろう・・・」


その言葉の想い・・・・ユウナの悲しみはまだ心に残っていた・・・。


一方ルールーはワッカに会いに海岸へ行った。


「おう、ルー!」ワッカは軽く手を上げ落ち着きがない


「それで?一体何?」ルールーの率直な質問にワッカは戸惑った表情をして落ち着きがなかった・・。


「・・・もう一度・・・ブリッツやってみようかと思ってよ・・・。」


ワッカはそう言うとルールーの顔をチラチラと何度も見た。


「はぁ・・・やっぱりね」ルールーは既にワッカの心が読めていた。


「ダメ・・・か?」ワッカの顔に元気がなくなり声が小さくなっていった・・。


「いいわよ、あんたに何言ったって聞かないでしょ?」ルールーは言葉ではそう言ったものの表情には隠せず優しい顔をしていた。


波の音がする中2人は少し沈黙の間を過ごした・・・。


「ルー、それとよぉ・・・・あの時何話してたんだ?」ワッカは訊ねて見た。


「あの時?・・・・・」ルールーは知らず知らずに海の方を向いてしまった・・・・。


「ほら、飛空艇でよ!ユウナと話してたじゃねぇか。」


ワッカは詳しく説明しルールーの背中を見ていた。


「あの子・・・旅に出るのよ・・・・」ルールーの声は小さくなり青々とした海を見て言った。


「た?!・・・た・・旅?!旅に出るって・・おいおいマジかよ!!?」


ワッカは何が何だかわからず激しく混乱した。


「あいつを・・・・あいつを探す旅よ・・・・」ルールーは体を回転させてワッカの方を向くと・・・


「いいじゃない、ユウナは小さい時から自分の好きな事ができずに育ってたのよ!あんたもよく知ってるでしょ?」


ルールーの言った言葉にワッカはひるんだが・・・


「そ・・そりゃわかるけどよぉ。・・・寺院はどうするんだ?あいつは大召喚士なんだぞ?そのぉ・・・なんだ・・・・」


ワッカの口数が減ってきルールーが立ち去ろうとしすれ違った瞬間・・・


「ユウナの物語はこれからよ!・・・あいつも言ってたじゃない。」


ルールーはニコニコと笑みを浮かべ海岸を後にした・・・。


「行くあてはあるのかよっ!」ワッカは走ってルールーを追いかけてた・・・・。

今回もさらに自信がなかったです!もしよければ感想ください♪これからも宜しく御願いします!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ