表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
42/42

reload time

===116時間後・大神学園1年F組・教室===

 「流井と崎谷は欠席か。」

 担任は出欠席の確認だけ取ると、いつも通り連絡も何もなくだるそうに教室を出て行った。

崎谷君は先週の木曜に姿を消したまま、そして流井さんは金曜の夜から連絡がつかなくなった。

 「クソッ、面倒事だけ置いて崎谷はいったいどこに行きやがったんだ。」

 「落ち着いて大海君、崎谷くんは許せないけど今はそれよりも、流井さんの捜索と自分たちの身を守る術を考えないと、犠牲が増えていくだけになってしまうよ。」

 「そうだぜ大海一回落ち着け、崎谷は見つけ次第血祭りにあげるとして今は自分の身を守ることが第一だ。」

 大海君は苛立ちすぎて冷静さを欠いてしまっている。

 この状況はある意味蛇の狙い通りなのだろうか、どちらにしても今の状況はよろしくない。

 「大類くん桐木さん頼みがある」

=====120時間後・蠍・地下トレーニングルーム=====

 「どうしたクソ弟子まだ半分もできてねえじゃねえか、くたばりたいなら殺してやるぜ」

 いったい何日たったか、修行が始まってからはずっとこの白い部屋とカプセルのある部屋を往復している。

 「冗談、こんなところで簡単にくたばるほど柔くねぇよクソ師匠」

 修行用に刃を潰した刀を杖がわりにして、感覚が無くなりつつ足を無理やり立たせる

 「膝に力を込められない状況で言われても説得力ねぇんだよ。」

 ようやく立ち上がったと思ったら腹にケリをくらう。

 衝撃で一瞬息が吸えなくなり視界がチカチカする。

 片腕で支えて上半身だけようやく立たせるが、

「言っとくが今までやってきたことが実戦なら、お前はもうとっくに死んでんだよ、大将は甘いところがあるが現実はアニメみたいに優しくないからな。」

 頭を踏みつけられたうえ説教まで聞かされる。いったい何度目かは覚えていないが、確実に殺意だけは溜まっていく。

 「うっせえ、要はてめぇをぶっ殺せるくらいにまで強くなれば問題ないんだろ。」

 既にボロボロの体に更にムチを打ち、立ち上がり刀を構える。

 「まだまだ、これからなんだろ?やってやるよくそじじい。」

 霞む視界でも確かに師匠を睨みつけ、口の端を釣り上げて不敵に笑ってみせた。

=====同時刻・蠍・サーバールーム=====

 大きなサーバーがいくつも並び、排熱ファンと冷房の音が静かに響く部屋で蠍の大将と呼ばれる男は、崎谷の修行の様子をPCの越しに見ていた。

 「その調子その調子、君の限界の向こう側あれ(・・)はいったいなんなんだい?」

 「ヤッチー、せっかく悪役になろうとしてるところ悪いんだけど、合わなすぎて鳥肌立つからやめてくれない?」

 「・・・・・せっかくかっこよく決めようと思ってたのに、それはひどいぜニートのくせに。」

 PCの持ち主ことサーバーと情報管理を任されている少女は、ダイヤの11隊隊長の通称NEETこと百乃女綾もものめあやだ。

 彼女は某ダメになるソファーに座りながらノートPCを操作しながら大将に問いかける。

 「ニート言うな。それにしてもヤッチーもまた厄介なもの拾ってきたよね。また、副将に怒られるんじゃない?」

 「ははは・・・、彼女には見つかりたくないから、こうやってサーバールームで隠れながら彼の修行の様子を見てるんじゃないか。」

 彼は苦笑いを浮かべながら返答するも画面から目を逸らさない。

 「それにしても彼もよくやるねぇ。赤鬼さん相手にもう5日もほとんど休み無しにやってるんでしょ?よく死なないね。あの子人間?」

 「まぁ、赤鬼も様子を見ながらやってると思うから大丈夫なんじゃない?

それに崎谷くんも元から持ってるポテンシャルは高いし、武器もまともに使えるようになってきたからあとは奥の手に適合できれば完璧。」

 「奥の手ってあれでしょ今は落ち着いたマッドサイエンティストの彼が作ってる奴でしょ。本当にあれ大丈夫なの?」

 百乃女がノートPCのモニターから顔を上げ怪訝な顔をしながら問う。

 「諒くんも入った時と比べたらかなり落ち着いたから、大丈夫だと思うよ。」

 「この組織であんたの大丈夫は信憑性0なんだけど・・・

今回は私に火の粉が降りかかるわけじゃないから、気にしないことにするけど。」

 再び自分のPCのモニターに視線を移し、キーボードを叩き始める。

 「これでも信頼はある方だと思ったんだけどな・・・

でも、彼は強いよ。簡単には死なないだろうし、なにより死にそうになるほど彼は強くなる。」

 最後の言葉は誰に言うでもなくファンの音にかき消され、部屋には無機質な音のみが響き始めた。


=====144時間後・大神学園・1年F組=====

 始業のチャイムが鳴ったが今日も崎谷君と流井さんはいない。

 もう、6日も崎谷君から連絡が無い。正直このままでは埓が明かない事はわかっている。

 みんなもそろそろ我慢の限界だろう、大海君は見るからに苛立ちを隠せていない。

 イチかバチかのかけになるけどここで一回こちらからアクションを起こして、ストレスの発散と向こうが釣れるかどうか試してみる。 

「大類君、桐木さん頼んでた物は揃った?」

「おお、いいところに。大丈夫だ全部揃った、いつでも行けるぜ。」

 「私の方も少しは情報が集まったわ。これであれが釣れるかはわからないけども。」

 これでようやくアクションを起こせる。

 「みんな話を聞いて欲しい」

 どこまで通じるかわからないけども、それでも

 「今夜蛇に向かって僕たちはアクションを起こそうと思う。」

 いない人を・・・不確定要素を当てにするよりは数倍マシだと思い込んで。


ものすごく空いてしまって申し訳ございません。

これからは行方不明にならないようにゆっくりですが投稿していきます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ