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63.お弁当対決

 お弁当を持って外に出る。


 庭。


 すると。


 みんなもう集まっていた。


 レジャーシートが敷かれている。


「待ってたよー」


「たのしみー」


 ゆいさんとすずさんが手を振る。


 りんさんとあずささんも座っている。


 完全にピクニックだ。


 あやめは少し慌てて言った。


「お待たせしました!」


「では、配りますねー」


 あやめはお弁当を並べる。


 人数分。


 そして。


 しずくさんのお弁当。


 それぞれ。


 二個ずつ。


「では」


「あとで感想教えてくださいね」


 みんな頷く。


「はーい」


 まず。


 しずくさんのお弁当を開ける。


「……」


 見事だった。


 ミニ幕の内弁当。


 玉子焼き。


 焼き魚。


 煮物。


 和え物。


 小さく綺麗に詰められている。


「すごい」


 あやめは玉子焼きを取る。


 パクっ。


「……!」


「めっちゃ美味しい!」


「幸せ!」


 思わず声が出た。


 その横で。


 しずくさんもあやめのお弁当を開けていた。


「あら」


「あやめちゃんのお弁当」


「可愛いわね」


 おむすびの顔を見て、少し笑う。


「いただきます」


 しずくさんが一口食べる。


「……」


 少しして。


「あら」


「美味しい」


 あやめは少しほっとした。


 一方。


 みんなも食べている。


 あやめのお弁当。


「これ美味しい!」


「おむすびかわいい」


「肉巻きいいね」


 そんな声が聞こえる。


 しばらくして。


 みんな食べ終わった。


「……」


 顔を見る。


 全員。


 幸せそう。


 お弁当対決。


 とても美味しい時間だった。

 

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