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16.すき焼きもどき

 今日は。


 新聞配達。


 初めてのお給料日。


「……」


 私は財布を見た。


 中。


「増えてる」


 お金。


 働いてもらったお金。


 私は頷いた。


「今日は」


「贅沢」


 と言っても。


 無茶はしない。


 私は倹約家。


 でも。


 今日は特別。


「お肉」


 食べる。


「お肉を食べるのです」


 大事なことなので。


「お肉を食べるのです」


 二回言った。


 私はスーパーに行った。


 精肉コーナー。


 牛肉。


「高い」


 私は横を見る。


 豚バラ。


「特売」


 私はカゴに入れた。


「決まり」


 今日は。


 関西風。


 すき焼きもどき。


 豚バラだけど。


 ――帰宅。


 キッチン。


「今日は」


「いつもよりノリノリで行きますよ」


 だって。


「すき焼きだもの」


 豚バラだけど。


 フライパンを出す。


 油。


 じゅう。


 豚バラを入れる。


 焼く。


 砂糖。


 醤油。


 じゅう。


 香ばしい匂い。


「……」


 いい匂い。


 野菜を入れる。


 玉ねぎ。

 白菜。

 豆腐。


 ぐつぐつ。


 少し煮る。


「完成」


 私は箸を持った。


「いただきます」


 一口。


「……」


 うまい。


 もう一口。


「うまい」


 豚バラ。


 甘辛。


 ごはん。


「最高」


 私は思った。


 働いた。


 お金もらった。


 お肉食べた。


「幸せ」


 私は空を見上げた。


「神様」


「ありがとう」


 今日も。


 いい日だった。


 

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