5 魔法
マリエールはベアーの戦いで思った。ウィンドウカッターとエアシールドだけでは今後やって行けないのではないだろうかと。
5 魔法
マリエールの家には魔導書がある。魔導書とはいい過ぎかも知れない。ただ魔法の種類と説明書いてある簡単なものだった。魔法の才がない父親なら魔法の種類ぐらいで問題ないだろう。父親の勤務する病院は富豪相手で貴族との関係はまずない。しかしマリエールは今後もっと強い魔獣と戦うつもりだ。魔法ももっと増やさなければならない。魔法の威力も強めたい。家にある魔導書を繰り返し読んだ。繰り返し試した。魔法には火水土風光闇神聖の7つの魔法があるそれぞれ個人には使える魔法が決まっている。ある程度以上の魔法を使うなら詠唱が必要だ。その魔法が使え簡単なものなら、ファイアボール、ウォターランス、アイスクルランス、ストンバレット、ウィンドウカッターなど魔法の名前を唱えるだけでいい場合があるとあった。マリエールはこれだと思った。
マリエールは夜中に亜空間に入って、魔法を試した。
「ファイアボール」
火の玉が飛んで行った。
「ウォータランス」
水の槍が現れた。
「アイスクルランス」
氷の槍が貫いた。
「ストンバレット」
石粒が炸裂した。他に魔導書に上がっている幾つかの魔法が名前を唱えるだけで使えた。
「ファイアランス」
「ウォータハンマー」
「貫通魔法」
「サンダーショット」
「ウォーシールド」
「サンダーウォール」
マリエールは凄い自信になって当面これで行けるだろうと思った。魔法の威力や魔力は魔法を強く意識を込めて使い続ける事で向上するとあった。何時か詠唱を書いた魔導書を買おうと思った。
再び土曜日になった。マリエールはDランク冒険者になった。オークの依頼を受けてから森に出掛けた。巨大蛇に出会った。10mは優にある。15mぐらいか。ボアキングとか言う名前だろうか。一説によれば4m越えれば魔石あると言うが、4mの蛇では魔石があるとは思えない。オークの話しだろう。オークジェネラルやキングには魔石があるそうだ。
とにかく目の前の蛇に集中しよう。何かの治療薬があるかも知れない。こちらを威嚇するように鎌首をもたげて襲いかかろうとしている。こちらから攻撃しよう。
「アイスクルランス」
氷の槍が巨大蛇に襲いかかる。残念ながら氷の槍は巨大蛇に突き刺さらなかった。巨大蛇はマリエールに襲いかかった。
「サンダーウォール」
雷の壁は巨大蛇を激しく拒んで退けた。尚も憎々しげにこちらを睨んでいる。マリエールは巨大蛇が雷に弱いと読んで、
「ウォータランス、サンダーショット」
と連続技を使った。全身が濡れたところに雷の射撃が巨大蛇を襲う。巨大蛇の動きが止まった。マリエールは巨大蛇の眉間に、
「貫通魔法」
これは巨大蛇に突き刺さった。巨大蛇は息を引き取った。マリエール巨大蛇を収納した。それから幾つかの新しい魔獣を討伐して収納した。
日曜日に冒険者ギルドに行くと受付嬢に、
「マリエールさんは常時依頼ばかりですね。偶には受付票を見てそちらから選んでくれませんか。」
10歳の子どもに選べる一般依頼があるとは思えないが。
家の魔導書に強い魔法には詠唱が必要だが、魔法の名前だけ唱えるだけで魔法が使える場合があると。マリエールは亜空間で試したら結構使えた。




