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私はお昼ご飯を食べながら、アイリスと話しをしていた。
「なぁなぁ知ってるか、ギネがなあ、彼氏と別れたらしい」
「え」
突然の話しに私は驚く。
「な、なんで? 二人とも仲良くやっていたよね?」
一応、少し前にギネの彼氏を紹介された事がある。優しそうな顔をした人だった。入学してからすぐ付き合っていたらしいので、およそ一年近く付き合っていた二人である。
「ギネの方はさぁ、告白されたしとりあえず付き合ってみようと思って付き合ったらしい」
「うん」
「そんで、最近になって自分はこの人に『恋』をしてないなのでは? って思ったらしいんだよな」
「こ、恋ねぇ」
「それで別れたらしい」
「そ、そっかー」
私は話しを聞きながら、背中に冷や汗を流していた。ギネは別に『恋』する相手を見つけてしまったのかもしれない。例えば、あの店のマスターとか。
「おれは恋とかした事無いけど、どんな感じなんだろうな」
「うーん。物語とかでは、凄くドキドキするらしいね」
「ドキドキねぇ。おれはタトゥー入れてる時が一番ドキドキするけどな」
アイリスは仕事に恋してそうなタイプだった。
「そういやスカーレットは、ローガンとどうなんだ?」
「ん!?」
アイリスにはローガンの事も紹介していた。
「オリバーは、リヴィア狙いみたいだからな。となると、ローガンだよな」
「え、いや。ローガンはただの良いお友達だよ。そういうんじゃないよ」
「そうなのか? 何か進展無いのか?」
「全く無いです」
スカーレットは、そういう色恋に関しては驚く程何も無かった。まぁ、ちっちゃいしみんなそういう対象として見ないんだろうね!
「そういう、アイリスは何か無いんですか。シュロさんとかと」
尋ねると、アイリスの顔がやや赤くなる。おや?
「ばっ、な、なんもねぇよ!」
何も無いとは思えない反応である。
「本当にぃ?」
追い打ちをかけてみる。
「あ、あいつが最近、変な事を言うから困ってるだけだ」
「変な事?」
「外出る時も、格好に気をつけろとか……」
アイリスの私服は布面積的にわりと攻めてる服が多い。
「よけいなお世話だろ」
「シュロさんは、なんで気をつけろって言うの?」
「……お、襲われるかもしれないから気をつけろってさ……おれなんか襲う奴いねぇっつーのに」
アイリスが顔を真っ赤にして教えてくれた。
どうなんだろ、シュロさん結構アイリスの事を好きなんじゃないかなと思った。
次の授業の時間が近づいて来る。テーブルの上を片付けて、私達は教室に向かった。自分には全く縁の無い事だけど、恋バナって楽しいな。
つづく




