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最強冒険者の旅に、終わりなき___  作者: 霧島 零夜
第二章 いつか俺らは...
32/32

第32話 #1 盗賊を確保せよ

学校生活が大変すぎるため、登校が不定期になる予報です。

夏休みぐらい頻度を増やしたいと思ってます。

土日にまとめて読むのが多分ちょうどいいです(多分)

第1章を読んでいただき本当にありがとうございました!                       by霧島 零夜

#1 盗賊を確保せよ


港町ハーバルト付近にあるリマニ(やま)の麓でひったくり事件が相次いでいる。

現在確認されているのは1人の盗賊による犯行であること。

冒険者の皆様には是非この盗賊を確保してもらいたい。


俺は現在リマニ(やま)の上空を飛行している。

ここである瞬間を待つ。


クレナイ「そろそろだな、」


俺の視界には、布で覆い隠された金銀財宝を積み、山道をゆっくり進む荷車。

それを引く2人の冒険者だ。


先ほど町に寄り、報酬を山分けする約束の上で協力を頼んだ。

言わば囮といったところだ。


冒険者A「本当にこんなのでいいのかよ。」


冒険者B「でも、これだけで報酬もらえるなら充分だろう?」


冒険者A「変な服で体を隠したような奴の言いなりになってるんだぜ?」


冒険者B「これだけの財宝を持っていたんだ。よっぽど腕利きな冒険者なんだろうな。」


冒険者Bは荷台の中から1つの金貨を取り出して言った。

しかし、それを冒険者Aが止める。


冒険者B「そうだよな、いくら金持ちでも盗るのはまずいか。」


冒険者A「そうじゃない...」


冒険者Bは気づく様子はないが、冒険者Aは異変を感じ取る。


冒険者A「俺らの役目はここまでってことだ。」


冒険者Aは空を指差す。


その瞬間ーー


   ガサガサガサ!!


草をかぎ分けて、黒ずくめで顔の隠した人物が現れる。

盗賊だ。


盗賊「【切断(スラッシュ)】!」


腰の短剣を取り出し、冒険者Bを切ろうとする。

突然のことに腰が抜け、立てなくなってしまったようだ。


冒険者A「やめろォォ!!」


冒険者Aも応戦しようと、腰から片手剣を取り出す。

そのまま剣の先を盗賊に向け走る。


   カキン!


一瞬全員の時が止まったようだ。

目の前の出来事は到底信じられないものだった。


クレナイ「お前が話題の盗賊だな?」


冒険者A「な...なんて力だ...!」


俺の裏拳は盗賊の短剣の刃にぶつかる。

盗賊の短剣は粉々に砕け散っていた。


盗賊「くそが、冒険者か...」


盗賊はそそくさと逃げる。


冒険者A「逃げられる!」


焦る冒険者Aに対し俺は肩を叩く。


クレナイ「2人で町に戻っていてくれ。あいつは俺に任せろ。」


俺は盗賊の逃げた方に向かって走り出した。

その踏み込みは地面の土を軽く抉った。


クレナイ「腕輪、直してもらわないとな...」


腕輪には“error”の表示。

俺の魔力を制御するためにラリスから与えられた腕輪は、〔過剰吸収(オーバーフロー)〕でぶっ壊れた。

だから短剣を容易く破壊できた。

そしてーー


   バサッ!


盗賊「何!?」


盗賊は、自身の身体を軽く覆い被せるほどの大きさの網に捕まった。


クレナイ「投網だ。暴れるほどよく絡むように粘着性を持たせた。」


創造神(クリエイター)〕を駆使した戦い方はほぼ無限。

素材を変えれば、本来武器じゃないものも一つの武器となる。


こんな状況でも盗賊は足掻き続ける。

それに合わせ、網がさらに複雑に絡む


クレナイ「だから言ったろ?」


盗賊「ここで死ぬのは...お前だァ!!」


急に声を荒げたと思うと、右手には小さな端末。

アンテナが付いているため、誰かと通信する気だろう。

だけど、俺に気づかれずにするべきだった。


   ヒュゥゥゥン!

   ボン!


鋭い音に続けて小さな爆発音。


クレナイ「俺が見逃すとでも思ったか。」


盗賊の右手にあった端末からは白煙が上がる。

光線(レイ)】がその端末を貫いたのだ。

腕輪が機能していない今、この【光線(レイ)】はごく小範囲ではあるが、地面の砂利が溶かした。


盗賊はその光景に恐れをなし、ようやく静かになった。


クレナイ「任務(クエスト)完了っと。」


彼を捉えている網を消すと同時に、俺は自ら縛る動作をせず、彼の手足に縛った状態の紐を創る。


盗賊「ガキのくせに生意気な...」


俺は【魔力運搬(マジックキャリー)】で彼の体を持ち上げ、町まで運びきる。


盗賊「離せぇぇ!」


道中、彼の言動が頭に来たので、魔力を漂わせる程度に放出。彼の顔は青ざめ、それ以降一切口を開かなくなった。


町で任務(クエスト)の達成報酬として約10万グル*を手に入れた。

*グル・・・お金の単位。1グル=約1円と思ってください。

そこで今回協力してくれた2人と酒場へ行き、もらった10万グルを全て渡した。


冒険者A「こんなにもらえませんよ!」


冒険者B「そうですよ、命も救ってもらったのにこんな大金...」


2人とも驚いているようだ。

まぁ、俺はお金いらないから渡しておきたいんだけど。


10分の格闘(お金の押し付け合い)の末、無事お金を渡すことに成功。

酒場を出る前に時間を確認するとAM9:00の表記。


クレナイ「何があるかわからない以上、もっとペースを上げるか...」


ラリスからもらった紙を片手に、次の任務(クエスト)へと踏み出す。


達成クエスト   1/30

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