天狗と誘拐と女性と 2
ここも龍富視点
「ところで、サブロー君。例の頼んでたあれってどーなってますか?」
古賀松はねだるかのように御堂に声をかける。
前回での話し合いでも言っていた機能のことか。
「ああ、あれね。あれはまだ完成してなくて……」
やや困った表情を浮かべて御堂は古賀松に目を合わせて返答をする。
ただ、その後は視線を上へと持ち上げて思考する様子を御堂は見せた。
「いや、試しにテスト運用をしてみるか? 他の機能を阻害するようにはしてないし……」
「お? それじゃ……」
御堂は思考した内容を声を小さくして呟くと、古賀松は期待の声を出す。
「テスト運用って意味でもみんなに使って貰おうかと思うし、ここで話いいか? 柄池」
「お、どうぞどうぞ」
御堂は柄池に話し合いの内容を振り、柄池は言葉でも了承をする。
柄池は席に座って、御堂はスマホを持ちながら立つ。
「今回の追加しようとしている機能だけど……先に言っておくけどこの機能はバグも出るかもしれないんで、そこは気をつけてほしい」
内容より先に御堂の注意の言葉が聞こえて、龍富は疑問を感じた。
「他の機能がどうのこうの言っていたけど、他の機能を使っていて、その使っている機能が動作しないってことはないと見ていいか?」
「ああ、その範囲は俺もテスト済みで問題は無いんだ。そこは安心してくれ」
その疑問を龍富は言葉にして、御堂は問題は無いと回答した。
なら大丈夫だと安心を頷きとして龍富は表現する。
「というわけで、今回の追加機能だが、掲示板みたいな一つの話題でみんなの一言を付けられる機能を追加したんだ」
「打ち合わせの連絡とか見える文字でも残せたらって俺の提案で作ってもらったわけよ。俺の提案だぜ」
御堂は追加機能について説明をして、古賀松は親指を自分の方に向けつつ言葉を出し、自らの提案を強調する。
「おい、作ったのはサブローだよ。自分の提案と強調は出過ぎた事じゃないかい?」
「はい、すいませーん。サブロー君のおかげです。調子乗りました」
大空の注意の声もあって、その後に古賀松は謝りの言葉を入れた
「まあ、俺もマッツの提案が無ければ作ることもなかったし、もっと追加時期が遅れたこともあるから」
御堂は古賀松の提案にフォローを入れる。
古賀松の提案は気に入らないが、機能としてはあるといいものと感じたので、龍富は黙ることにする。
「さてこの機能だけど、前回の言葉付きの色信号を送れる機能があっただろ? それの伝達速度を捨てて言葉の内容を特化させたものと思っていいよ」
「もっと細かい会話をできるようにした機能だと思っていいってこと?」
御堂は追加機能についての説明を続けて、大越は機能について疑問を出す。
「そうだね、使い方を簡単に説明すると一つの話題に触って文字入力画面が出る。そして文字を入力して決定をするだけという感じだ」
その疑問について御堂は答えて、機能の説明を行う。
「その最初の話題も皆が自由に出せるから。あと、細かいところはアプリ内で説明部分があるから、そこを見てほしいな」
更にと御堂は説明を続けて、細かい部分は後回しにした。
龍富は気になったことがあり、御堂に近づく。
「ちょっと、画面を見ていいか?」
「ああ、いいよ」
龍富は御堂のスマホを通じて、追加機能がどのような見た目か気になって声をかける。
御堂の了承の声が出て、龍富が御堂のスマホを見ると、文字の列を浮かべた画面が目に入る。
さらに詳しく見ると、四角の枠に文字が入っていて、その中に区切りや文字が入っている上に、削除や再投稿などの様々なボタンがあった。
(最低限のことやるなら、説明は簡単でいいけど……細かいところの説明は全部やると長くなるな、これ)
龍富は画面を見て心の中で感想を思い浮かべる。
細かい説明を後にしたのも画面を見て分かった。
「もう見るのは大丈夫だ、この機能も便利そうだな」
「おお、そう言ってもらえると助かるね」
龍富はスマホから離れて機能のことでも評価をした。
御堂はその言葉に礼を言ってから、更に話を続けようと口を開く。
「あと、この機能は伝達速度は捨てたんで、緊急の連絡はこの機能では意味ないから、そこは注意して」
「はーい。気を付けまーす」
御堂は追加機能についての注意点を話すと、愛川も同意の声を出した。
「それとこの機能はみんなも見えるって事を忘れないでね。ついでに俺もバグ調査のついでで消した話題でも俺は確認できるとだけ言っておくよ」
御堂は注意点を更に話す。
「とりあえず、追加機能の話はこれで終わり。あとは俺から話すことは特にないから、後でもいいんでちょっとだけ追加機能を使って見てほしい」
そして、スマホを小さく上下させて御堂は追加機能の話を言葉でもって締めとする。
それから細かい日時について話し合って、話し合いは解散となった。




