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玉響
響く音 ゆらゆら揺れて光を放つ 君の声 きらきら瞬いて弾ける
少しだけ あと少しだけこのままこの歌を聴いていたい
夢の中へと誘われて
この時間が永遠に続けばいいと思うのに
残酷に時を刻む三本の針 僕らの鼓動と重なったその旋律は
あまりに美しくてまるで君の涙に花を添えるかのように
悔しいな 震える肩を見つめるだけ
僕の腕 君を抱き締められなくて
少しだけ あと少しだけ僕にもこの歌を口ずさめたら…
帰る場所へと手を引かれて
孤独に震える君がすべてをかけて紡ぐ命の言葉に
終止符を打つ十二時の鐘 僕らの鼓動が重なって一つになった
その唇にそっと まるで君の胸に花を咲かすかのように
僕らの輝きはちっぽけで淡い でも絶対に消えないから
温もりと引き換えに僕は誓う 君を忘れない
散り際の刹那が微笑みを湛える
僕らの鼓動を重ねて君と過ごした思い出を焼き付ける
そして君の道が花に囲まれるように僕は祈る 最後まで




