11.異変の村
勇者くん達は村を出て順調に次の村に着いた。この辺の魔物なら問題無くなってきたねー。防御もそこそこ出来る様になったね!
さーて、そろそろ件の森の近くだなぁ。……だからか、なーんか村の様子が重い……。
「……何か村の様子が変だね……?」
と流石の勇者くんも気付いた様だ。
「そうだな……」
「……魔王の配下が近いからかしら?」
『だろうねー』
すると一人の村人が近づいてきた。
「も、もしや……貴方がたは勇者様一行ですか?」
と希望がこもった眼差しをしている。
「そうですけど……」
「お願いします!我々を助けて下さい!」
と勇者くんの手を握る。
「一体何があったんですか?」
「それが……この村の娘達が魔王の配下に攫われてしまったのです……私の娘もおりまして……お願いです助けてやって下さい……」
と村人はボロボロ泣く。
「……大丈夫……僕達が必ず助けます」
と勇者くんは村人を元気づける。
クラウスくんも、ハンナちゃんも大丈夫だと頷く。
「あ、ありがとうございます……勇者様……」
「魔王の配下の情報とかありますか?」
「角があり人に近い姿をしているとしか……沢山の魔物も引き連れていました……」
と思い出したのか顔が青い。
「そうですか……情報ありがとうございます」
「よろしくお願いします勇者様」
と村人は去っていった。
「……クラウス、ハンナ、攫われた人達が心配だ、今から森へ行こう」
「ええ」
「……夜になるぞ……」
「……でも、早く助けないと……」
『勇者くーん、ハンナちゃーん……心配なのは分かるけど……今日は休んで、早朝に行こうよ?ね?夜の森は危険だよー』
「アインザーの言う通りだ……レオン、ハンナ……落ち着け」
「ご、ごめん……」
「ごめんなさい」
『分かればよろしい、さあ宿で休みなさいなー』
それから勇者くん達は大人しく宿屋に泊まった。もちろんお手入れもしてもらったよー。ああんっ……。
「アインザー……森は……どんな様子だ?」
とクラウスくんが真剣な眼差しで聞いてきた。
『……瘴気が吹き出してるねー……危険地帯になってるや……魔物もかなり凶暴化してるよ』
「ちっ……そうか……」
「瘴気?」
と勇者くんはキョトンとしてる。えー……。
『瘴気とは端的に言うと魔物の力の源だよー。そこから魔物が生まれたりもするね。人間が吸うと結構危険な物質でもあるよ』
「へー」
「……お前知らなかったのか……」
「……農業一筋だったからねー」
『……勇者くんにはこれから色々教育が必要な様ですな……クラウスくん……』
「……俺も巻き込むのか……」
とクラウスくんはため息をつく。
『イエスイエス!勇者くんと親友でしょ?一蓮托生ですよー』
「めんどくせぇな……が、分かった……知識は必要だ……レオン……これから毎日勉強するぞ」
「……はーい。よろしくお願いします……」
それから勇者くんに対する座学が始まりました。沢山のお勉強して、いい勇者になってね。
勇者くんは頭は悪くないのか、飲み込みも良いし、幸先良いぞー。




