なんで放っておけないんだろう?
昼休み。
教室。
青木。
卵焼き。
ポロ。
床に。
少し間。
青木
「あ〜……」
しゃがむ。
早瀬
「やったなぁ」
青木、ティッシュで拾う。
青木
「やったねぇ」
早瀬
「食えないな」
青木
「食えないね」
青木、少し笑う。
早瀬、ちょっと気になる。
水城の方に向き直す。
早瀬
「また笑ってた」
水城
「笑ってた?」
早瀬
「笑ってた」
水城
「誤魔化した……わけじゃないか」
早瀬
「うん、なんか違う」
水城
「そしたら」
早瀬
「うん」
水城
「笑って隠したんじゃなくて」
少し考える。
水城
「終わったことにした……のかも」
早瀬
「……」
ーーー
帰り道。
コンビニ。
寄る。
早瀬、お菓子買う。
水城「今月も小遣いピンチって言ってなかった?」
少し間。
早瀬
「青木に」
水城
「昼のやつ?」
早瀬
「そうかもって思った」
水城
「へぇ」
早瀬
「違ったら違ったでいいし」
早瀬
「当たってたらちょっとマシだろ」
水城
「確かにね」
早瀬
「……まったく、お前のせいだ」
水城
「他責」
早瀬
「便利だな、その言葉」
二人。
笑いながら歩いていく。
ーーー
翌朝。
教室。
青木、席につく。
早瀬。
ガムを一個。
机に置く。
青木
「何これ」
早瀬
「やる」
青木
「卵焼き味?」
早瀬
「コンビニにあった」
青木
「不味そうだな!」
早瀬
「気持ちだ」
二人で笑う。
間。
青木
「⋯センキュー、な」
ガムをポケットへ入れる。
少しだけ笑う。
早瀬も自然と笑みが浮かぶ。
ーーー
早瀬、席に戻る。
水城
「変わったね」
早瀬
「何が」
水城
「前なら」
水城
「『ドンマイ』って笑って終わってた」
少し間。
水城
「昨日は、笑って終わらなかった」
早瀬
「……」
静か。
早瀬
「……お前が言ってたから」
水城
「何を」
早瀬
「人の理由」
早瀬
「考えてみろって」
水城
「そうだっけ」
早瀬
「言った」
水城
「覚えてない」
早瀬
「適当か」
少し笑う。
早瀬
「で、考えたら」
少し間。
早瀬
「買いたくなった」
水城、ぽつり。
水城
「……そっか」
少し笑う。
早瀬
「……お前のせいだ」
水城
「他責」
早瀬
「便利な言葉覚えやがって」
二人、笑いあう。
『視線の重なりでできた日常』の青木
友情出演です
友達で
本当の友情やん♪




