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プロローグ
「ここは…?」
「お目覚めになりましたか。」
「お…お前は一体?ここは何なんだ?」
「並行世界をご存知ですか。」
「並行世界…自分のいる世界の他にも世界が並行して存在している…パラレルワールドってやつか?」
「そうです。ここはその並行世界同士を繋ぐ門…私はその門を管理し守る者…ゲートキーパーです。」
「それって…じゃあ俺は異世界に?」
「はい。あなたはこちらの世界を救う勇者として召喚されました。」
ゲートキーパーと名乗る男が杖で魔法陣を軽く叩くと魔法陣は光を放った。
「あなたの生前の行動や思想、そして願いなどが反映され、あなたの持つオーラは成長しています。今、あなたが持つオーラがピッタリの世界がこちら…魔法とドラゴンの世界…あなたのオーラは異世界で必要な力に変換されます。この世界では魔力に変換されるようですね。この魔力がきっと世界を救う役に立つことでしょう。」
そういうとゲートキーパーは転生する男に杖で軽く触れた。男の体は光り輝き、光の粒子となって魔法陣の放つ光と混ざり合い、そして消えていった。