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Last「結成!屋上お悩み相談所」


「わたしの名前は、“星名ほしの あかね”。3年C組です・・・。」


だから、なんで顔が赤いんだよ・・・。

俺は、素朴(なのかな?)な疑問を抱きつつ、星名茜の自己紹介を聞いた。


「私も、部活動には、入ってないです・・・。」


モジモジモジ・・・・。そんなBGMが聞こえてきそうだ。


「星名茜ちゃんね、よろしく♪」


善弥は一歩進んで、握手を求めた。


「あ、えっと、その・・・。」


だが、彼女はその手を握ろうとはしなかった。


いや、握りたいが・・・、といった具合かな?


「ははは、僕は苦手だったかな?♪」


拒否された善弥は、そんなこと微塵も無かったような笑顔でこの状況をまとめた。


「あ、いえ、そんなんじゃ・・・。」


彼女は、そんな善弥の笑顔を“傷つけてしまった”と、とらえた様だ。困ったような顔でアタフタしている。


まったく、俺はこういったギクシャクした空気は好きじゃない。


俺は善弥の前まで進み、彼女の目の前に来た。

そして、彼女の顔を見た。


「えっと、あぅ・・・・。」


そんな情けない声を出して、彼女はまた俯いた。


・・・ったく。


俺は彼女の右手を取り、ぎゅっと握り締めた。


「えっ、ちょ・・・」


「よろしく。」


顔を真っ赤にした彼女、その彼女の手を取り、握手をしている俺。


躊躇する彼女を無視し、俺は言った。


「よろしく、茜。」







よろしく、茜・・・。茜・・・・。


・・・名前で呼んでくれた・・・。


「ほら、俺はちゃんと言ったぞ?あんたからはなんも言わないつもりか?」


「・・・うぅ・・。」


「えっ!?ちょ、なんで泣くのっ!?」


「うわぁぁぁん!!」


私は尚人くんに抱きついた。


「んぎゃ。」


「ありがとう、ありがとう、ありがとうっ!」


嬉しくて、嬉しくて。


「ありがとう、尚人くん・・・。」


今が、とても幸せで・・・・。




屋上。扉の前には善弥さんが居て。


屋上。善弥さんの前で困ったような顔でいる尚人くんが居て。


屋上。笑顔で泣きながら、大好きな人に抱きついている私が居て・・・。


屋上。幸せな時間が、そこにあった・・・。







「さて、そろそろいいかな?♪」


そう善弥が言ってきた。


「わわわ、すみません!」


俺に抱きついていた茜は、俺から飛びのいて涙で濡れた目をこすった。


まぁ、さっき状況だったらそう言うだろうな・・・。


俺はさっきのギクシャクした雰囲気を変えてやろうと、彼女の手を取り、握手をした。そこまでは良い。そこまでは良かったんだ。だが、次の瞬間、俺は予想していなかったことが起こった。


俺は、星名茜に抱きつかれた。


いや、別に嫌だったわけじゃないぞ。彼女はそれなりに可愛いし、俺との身長差も無いから普通に抱きつかれたわけだし・・・。

普通の人間の男だったら一発K.Oくらいの出来事だった。

俺だって神様以前に男だ。嬉しくなかったと言えば嘘になる。


まぁ、そんなハッピーハプニングな状況を、善弥は一言で片付けた。


「さて、それじゃあ♪」


善弥は依然と、俺をニコニコしながら見てきやがる。あぁ、忌々しい笑顔だ。


「僕らはなんの部活にも所属していない。中学校生活で、部活と由縁がないというのはちょっと惜しいことだよね♪」


茜は俺の傍に来て、俺と一緒に善弥の意味不明な発言を傍で聞いた。


「というわけで、只今よりこの三人で部活動を結成しますっ!♪」


「「・・・はい?」」


俺と茜は、声をそろえて訊いた。


「いや、だから、僕ら三人で『屋上お悩み相談所』という部活を結成するんだよっ♪」


「いやいやいや!待てよっ!!」


俺はたまらずそう言った。


「部活動を結成するって言っても、大体、学校の許可とかいらねぇのかよ!?」


「許可ならもう取ってあるよ、ほら♪」


そう言って、善弥は俺に一枚の紙切れを渡してきた。


『「部活動許可証」

発案者“天満善弥”氏の部活動、【屋上お悩み相談所】。活動内容は当中学校に在校する生徒の、学校生活での悩みの助言、解決を行う。様々な悩みを解決することで、地域社会においての中学生の健全な行いを推進することが、活動目的である。

部員は天満善弥・神埜尚人・星名茜の三人である。

(中略)

よって、活動をここに許可する。』


紙切れには、そう書かれてあった。


くそ、抜かりがないやつめ・・・。活動内容と目的はたいそうなモンだが、コイツはそこまで思っていないだろう。

せいぜい、『楽しくなれば、それで良いんじゃない?♪』程度しか考えていないはずだ。

大体、さっき名前を知ったばかりの茜の名前がなんでここに書いてあるんだ?

・・・無駄な詮索だな。コイツに常識なんてものは通用しない。


「私、頑張りますっ!!」


俺の隣で部活動許可証を読んでいた茜が、威勢良く言った。


って・・・・。


「えぇぇぇ!?」


「おぉっ♪よく理解してくれたね♪茜ちゃんっ♪」


「はいっ!善弥さんっ!」


善弥と茜は意気投合したらしく、一緒に盛り上がっている。大体、茜自信もこの訳の分からん部活動に入っているんだぞ!?

まったく・・・。善弥は苦手じゃなかったのか、茜・・・?


「ほら、尚人くんも!」


善弥と茜は手を前に出し、重ね、『えい、えい、おーっ!』の掛け声が似合いそうなポーズを取っている。なんと、俺のスペースまで空けてある。要らないのにね・・・。


「早く、尚人♪」


二人とも満面の笑みで俺が来るのを待っている。


・・・まぁいいか。


俺は二人の方へ歩いていき、自分の右手を重ねた。


「お前らに付き合ってやるよ。」


細かいことは気にしない。

俺は、今を楽しむことにした。


俺たち三人は重なった手を見た。


「「「我ら、屋上お悩み相談所、今ここに結成っ!!」」」


俺たちは声をそろえて、そう叫んだ。


どうもこんにちは♪

『屋上お悩み相談所』作者の春暉です♪


まず初めに、ここまで読んでくださった読者の皆様に感謝の言葉を。

短い間でしたが、未熟な作者の物語に付き合って頂き本当に有難う御座いました♪


さて、この屋上物語は一旦、ここでお仕舞いとさせて頂きます。

『尚人くんと茜ちゃんは、このあとどうなっちゃうのっ!?』とか、

『結局、ルシファーって何者だったんだ?』とか・・・etc.

様々なお声があることと思います。


こんな中途半端に終わるのも、作者として心苦しい部分があります。


・・・。えー・・、まぁ色んな理由と原因があるんだっ!

勘弁してくれぇぇぇ~~(涙)。


オ、オホンッ!


しかし、物語が終わったわけではありません。

またいつか、どこかの物語に尚人くんと茜ちゃん(善弥もね♪)が出てくるかもしれません♪

一応、作者は出す気、バリバリで御座います♪


もし、また彼ら三人に逢ったとき。

その時は、温かく歓迎してください♪


最後になりました。

ここまで応援してくれた学校の友人たちと、小説家の先輩である白邪先生と、

時折閲覧に来てくださった名も知らぬ読者の皆様。

本当に感謝感謝でございます♪


「またいつか♪」

これとは違う物語の中で皆様と逢える、その日まで。

ひと時の間、お別れです♪


もう一度逢えたら、こう切り出しましょう?

「お久しぶり♪」とね♪



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