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軌跡を辿って
燃えるような朝焼けに
笛の音が鳴り響く
舞い落ちる白い羽の道を辿って
僕は幸福を聞きながら旅をする
愉快な芸術の都
前後不覚の雪山
海の上を渡る街道
君の軌跡を辿ろう
清々しい蒼穹に
喇叭の高らかな歓喜
雲を割って降りそそぐ光に沿って
僕は遥か彼方へ昇っていく
人の賑わう港町
鬱蒼とした獣道
曖昧な砂漠の境界だって
必ず導を見出すよ
たとえ朝もやに隠れても
厚い雲に覆われても
轟く雷に竦んでも
涙の雨にぼやけても
君の行方を探すよ
僕の夢を叶えるんだ
いつの間にやら歌の歌詞みたいになってしまった……