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天国

 それは大好きなお店のクリームパンで、

 それは偶然知った作者の本で、

 それは誕生日に買って貰ったゲームソフトで、

 それは素敵な作曲家さんの歌や音楽で


 みんなみんな、美味しくて、心が弾んで、面白くて、楽しくて、

 ずっとずっと、続けば良いのにと思ってた

 

 けれどいつの間にか、それらに飽いている僕がいる

 あんなに大切だったのに、あんなに大事にしてたのに

 まるで手から零れる砂のように、だんだん興味が薄れて消える


 それは大好きな家族や友達で

 それは毎日通う学校で

 それは尊敬している先輩で

 それは大切に思った後輩で


 みんなみんな大切で、愛しくて、抱きしめたくて、

 ずっとずっと一緒にいられると信じて疑わなかったのに

 

 けれどいつの日にか、みんなと別れる日が来るのだろうか

 こんなに恋しくて、愛しくて、こんなに会わない日が苦しくて、

 それでもまるで古くなった糸が千切れるように、僕らは離れてしまうのか


 ずっと傍で笑っていたい、だから今日も夢を見る

 そこだけはずっと悲(いと)しい天国なんだ

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