それが魔法少女
ここからは読者が読んでいて面白いと言うよりは私が面白いと思う展開を殴り書きしているので、気に入ってもらえるかはわかりません。しかし、楽しめるものとなっているはずなので、よろしくお願いします!!
そして俺、相田、築村、木山ついでに真央は『ワタシ』の話を聞くこととなった。
「改めまして、ワタシが魔法少女の原点であるセインなわけなんだけど、質問ある?」
質問だらけである。
「セイン?は何者なの〜?」
相田がセインに質問を投げかける。
「そこから?面倒くさいなー」
セインは面倒くさそうにしているが、そこが一番重要なところである。
「そうだね。ワタシは地球の外から来た宇宙人だ」
「「「「「マジかよ!!?」」」」」
「そしてカオスダークも同じだね。ワタシはカオスダークを倒すために宇宙のあらゆる場所で戦ってきた。そしてカオスダークは逃げ場所として地球を選んだ。長く続く戦いの中でワタシも力が残っていなくてね。カオスダークを倒すことはできなかった。代わりに封印することにしたんだ」
「封印……。でも、なんで怪獣が現れたんだ?」
次は築村がセインに聞く。
「カオスダークは完全に封印される前に自分の分身を生み落としたんだ。それがムルシエラゴ。ワタシはムルシエラゴが生まれたことにすぐに気づいた。しかし、ワタシの力はもう残っていなくてね。だから、ワタシも自らの分身を複数人作ることにしたのさ、復活するその日まで」
「それが魔法少女ってことなのね」
木山が言う。
「そうだね。魔法少女が強くなることでワタシの力が復活するという仕組みだったわけなんだけど、カオスダークはワタシの力を逆手に取り、魔法少女の力を回収して自らの復活に役立て始めた。そのために用いたのが怪獣だ。怪獣で魔法少女を誘き出し、倒される度に魔法少女の力がカオスダークへ流れ込んでいたわけだ。なんと卑劣な!許せん!」
セインがひとりでに盛り上がり始めた。温度差がある。
「だが、ついにこの時が来た!魔法少女の力をワタシに集めるんだ!そうすればこの戦いを終わらせることができる」
「セインを完全体に戻すってことか」
「バカな割には理解力あるね、君!そう、アイテムに受信とか送信とかってあるのはこの時が来た時に力が集まりやすくするためだったんだよね」
セインは俺をバカにしなければ気が済まないのだろうか。
「とりあえず、その前にトイレ休憩にしよう!君、ちょっと来てくれるかい?」
セインは俺を呼び出した。
「魔法少女システムはこの星の人間でも適応できるようにセッティングしたものなんだけど、さっき君が使ったインフィニットブレイザーピンク。あの力はワタシの力にそっくりだ。それはつまり人間が使える領域を超えているということだ。だから、あの姿に変身すれば君にダメージが入るのだろう」
「そういうことだったのか」
「さっ!準備に取り掛かるとしよう!」
俺たちはアイテムで受信を選択した。そしてセインはついに魔法少女の力を全て吸収した。ブラスターピンクからデストロイゴールドまで全ての力が集まった。金元はいないがどうやら強制的に取り上げたようである。そしてセインは七色の光を放ち、セインが言ったようにインフィニットブレイザーピンクと同じような光を放つ最強の魔法戦士グレート・ザ・レインボーになった。
「いや!この姿、久しぶりだな!君たちに感謝しているありがとう!あとはワタシに任せてくれたまえ!無限のかな……」
「それはやめろー!!!」
「綾二くんどうしたの!?そんなに叫んで」
真央が驚きながら話す。
「いや、今のセリフは言わせてはダメな気がした」
そしてグレート・ザ・レインボーはカオスダークの元へと向かった。俺たちもその様子を見守ることにした。
「やーやーやー!倒しに来たよカオスダーク君」
「セインかぁ。久しぶりだなぁ。ここで長く続いたオレたちの戦いに決着をつけるってことかぁ!!」
「いくぞ!カオスダーク君!!」
グレート・ザ・レインボーとカオスダークの壮絶な最終決戦が幕を開けた。息をするのも忘れそうな空中戦が展開された。攻撃の1発1発がかなりの高威力であり、攻撃の威力で建物が崩れ、地形が変貌していく。なんという凄まじい戦いなのだろうか。
「うわぁ!まだまだ!」
グレート・ザ・レインボーは負けじとカオスダークに反撃を繰り出していく。話を聞いた時、2人の戦いに地球の運命がかかっているということに実感が湧かなかったが、攻撃の1発1発で変形していく街を見て、間違いなく今地球の運命はあの2人に握られているのだなと思うしかなかった。
「これで君との戦いは終わりだよ!カオスダーク君!必殺、ファイナルジャスティス!!」
グレート・ザ・レインボーは超巨大なエネルギー玉をカオスダークに向けて放った。ついにこれで全てが終わる。
「甘いなぁ。お前が魔法少女の力を吸収したようにオレも同じことをしたということを忘れたのかぁ?ヘヴィーダークネス!!」
黒いエネルギー波がファイナルジャスティスを貫き、グレート・ザ・レインボーに炸裂した。
「うわぁぁあああ!!」
「そんな!?」
グレート・ザ・レインボーは地面に落下していった。
「どうして……」
「セイン、オレはお前が封印したあの時よりも魔法少女の力を手に入れたことでより強くなったのだぁ。元通りになったお前とでは最早、話にもならん」
俺はグレート・ザ・レインボーに駆け寄る。
「おい!しっかりしろ!」
「すまないなー。まさか負けてしまうなんてね……」
「その傷じゃもうダメそうだね〜」
相田は諦めムードになっていた。
「何か打つ手はないの!?」
木山もグレート・ザ・レインボーの敗北に絶望の色が隠せない。みんなが絶望している中、俺は少女を助けた時と同じように考えなかった。
「セイン。あの時と同じように……、もう一度俺に力をくれないか?ブラスターピンクの力を!」
「それはダメだ!これ以上、君を危険な目に合わせるわけには……」
「俺を………魔法少女を信じろ!」
続く。
全ての伏線を回収し、いよいよ最終決戦の幕開けです。残り3話程度で完結しますので、お見逃しなく!!
それでは今回も読んでいただきありがとうございました!次回をお楽しみに!!