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やったれ魔法少女  作者: 千園参
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ダーリンのことが……

「やったれ魔法少女」は全年齢対象でやってますので、参考資料は仮面ライダーであったり、プリキュアだったりするわけなんですが、ゼロワン42話、ヤバかったですね!どうしたらあんな凄いシナリオが書けるのか気になりますね。

私も読者の度肝を抜けるような作品を書ける作家になりたいです。

それでは楽しんでいってください!よろしくお願いします!

 悲劇の死闘から数日―――

 今日は2学期の終業式である。思えばこの2学期は本当に色々なことがあった気がする。色々ありすぎて少し老けたような気もするなと男子トイレの鏡に映る疲れきった自分の顔を見てそう思うのであった。


「あ、鼻毛出てる……。マジかよ、いつからだよ……。真央に見られたかも。やっべぇ、恥ずかしいな。抜いとこっと」


 俺が上野の消滅を知らされたのは次の日の朝のことだった。あまりに浮世離れした話だからなのか、最初は全く信じることができなかった。しかし、登校してきた築村の顔を見た時、昨日の出来事は全て真実なのだと受け入れざるを得なかった。梅西隼がパワーアップし、圧倒的な力で上野を倒してしまった。梅西が魔法少女である以上、パワーアップするかもしれないという可能性には気づいていたが、まさかこんな事態に発展するとは思っていなかった。ただでさえ強かった男がさらに凶悪になってしまったとなると果たして勝ち筋はあるのだろうか―――




「お前たちにしばらくの間、会えなくなるのはとても寂しいが、くれぐれも怠けすぎないように精進するのだ!わかったか!!」


 北村先生の相変わらず威圧の効いた台詞で2学期は幕を閉じ、冬休みが幕を開けることになった。冬休みが幕を開けたのはいいが、結局俺は自らのことをリア充呼べることのできるイベントの確約は何一つできておらず、ていうか、チキンなので真央をデートに誘うことができず、今に至ることになってしまった。

 ある日、コタツでのんびりミカンを食べていると、松浦からSNSで連絡が来た。


『ダーリン!元気にしてるかな?冬休み始まってまだ2日ぐらいしか経ってないけど、ダーリンに会いたすぎてやばいの!だから、デパート集合だよ!待ってるね!』


 ―――ということであった。デパートに向かうとそこには松浦だけでなく、木山も呼び出されていた。このメンバーは一時期を乗り越えたメンバーではないか。


「げっ、なんで?アンタも呼ばれたわけなの?」


 木山の態度が胸に刺さる。そこまで嫌そうしなくてもいいではないか。2人でお化け屋敷に入った仲ではありませんか。


「ライバルは真央ちゃんだけだと思ってたけど、まさかここにも強力なライバルがいたなんて………」


 松浦は先に待ち合わせ場所に来ていた俺たち2人を遠くから見つめて呟いた。

 その後、松浦とも合流し、3人で買い物デートと呼ばれるリア充っぽいイベントがスタートした。とても充実した時間が流れたような気がした。それから買い物は一旦休憩にして、喫茶店でスイーツを食べることにした。

 今年ももうすぐ終わる。今年は俺の人生が百八十度ひっくり返った一年だった。もし魔法少女じゃなかったら、俺は今頃どんな高校生活を送っていたのだろうか。魔法少女になっていなかったら、松浦や木山とは出会うことすらなかったのかもしれない。そんなことを考えながら思い出と共にショートケーキを噛み締めた。


「ケーキ食べたら、3人でプリクラ撮ろっ!」


「えー藤崎と撮るのー」


「なんだよその反応。2人で買い物に行った中じゃないですかー」


 木山を俺の足を思いっきり踏んだ。


「いっっってぇええええ!!」


「調子に乗らないでよね!」


 これはまさかツンデレというやつなのかもしれない。なぜ俺にだけツンデレなのだろうか。そろそろその真相が気になり始める年頃になってきましたよ。


「やっぱり玲奈さんもダーリンのことが……」


 松浦はまたしても俺たち2人のやりとりを見て呟いた。

 それから喫茶店を後にし、そろそろ解散しようかというところで、近くで怪獣が暴れており、そこから逃げてきた人達の姿を目撃した。俺たちは急いで怪獣の元へと向かう。


「純花ちゃんは安全なところで隠れてて!」


「わかった!」


「藤崎!いくわよ!」


「了解!」


「大「変身」」


 俺はスーパーブラスターピンクへ、木山はライトニングホワイトへとそれぞれ変身した。俺たちの連携攻撃で怪獣を追い詰めていく。


「トドメいくわよ!」


 木山の掛け声で必殺技に入る。


「オッケー!ハピネスボンバー!!」


「ハイボルテージランス!!」


 俺たちの必殺技が炸裂し、怪獣は消滅していった。すると、そこへ梅西がやってきた。梅西の顔はどこか影を落としているように見えた。気のせいなのだろうか。その顔からはムルシエラゴのように倒すべき敵という印象は全く受けなかった。


「梅西」


「俺はお前たちを倒さなければならない……。例えこの身が滅びようとも!変身!」


 梅西はヘルファイアパープルへと変身した。その姿からは禍々しいオーラを漂わせていた。今の俺にあの男を倒せるのだろうか。そんな不安が心の中に生まれるのがわかった。しかし、ここには松浦もいる。それに街の人たちも。みんなを守るために臆するわけにはいかない。


「勝負だ!超変身!!」


 俺はハイパーブラスターピンクへと変身した。


「その姿は……。どうやらお前もまた強くなったというわけか」


「ここで決着をつける!はぁあああ!!」


 俺はヘルファイアパープルに先制攻撃を仕掛けた。俺の攻撃を次々と躱し、カウンターを打ち込んでくる。しかし、俺もハイパーブラスターピンクへとパワーアップしたことで、ヘルファイアパープルとなんとか渡り合うことができていた。俺が攻撃を放つと、ヘルファイアパープルもまた打ち返してくる。そんな激しい攻防戦がしばらくの間、続いたが、持久戦となっても部が悪そうなので、俺は必殺技で一気に勝負を決めることにした。


「いくぞ!ディライテッドシュトローム!!」


「地獄滅殺!!」


 お互いの必殺技が炸裂することで勝敗が決するかと思われたその時、思いもよらぬ乱入で戦いは中断されることとなった。


「おっとぉ!危ない危ないぃ!!今お前たちに潰し合われちゃ困るんだよなぁ!」


 ムルシエラゴは謎の力で俺たち2人を吹き飛ばした。


「うわぁあ!」


「ぐわぁあ!」


 俺たちは変身を解除させられてしまった。


「今日のところはこの辺で失礼するぜぇ」


 ムルシエラゴはそう言って、梅西を連れて霧の中へと消えていってしまった。何故ムルシエラゴは俺たちが決着をつけることを嫌がったのだろうか。また新たな謎が生まれそうであった。ムルシエラゴとは一体何者なんだ。何が目的なんだ。


「藤崎、大丈夫!?」


「ダーリン!」


 吹き飛ばされた俺を木山と松浦が心配そうに駆け寄ってきてくれた。これはもしやハーレムというやつではありませんか?ああ、ここに真央もいてくれればな。


「あぁ、俺は大丈夫だ。松浦は平気か?」


「うん!大丈夫だよ!」


「さて、じゃあ、帰るか!」


「やっぱりどう考えても玲奈さんはダーリンのことが好きなんじゃ……」


「ん?純花ちゃん何か言った?」


「ううん、何にもないよ!」


 俺たちの甘酸っぱい冬休みはまだまだ続くのであった。そしてこの戦いも。

冬休みイベントは大体カップルが楽しめるものが多いですよね。世の中おかしいですよね(ちなみに作者は現在彼女がいません)。自分で書いておきながら溶けそうになっています。

私も早く彼女がほしいなぁ(笑)

それでは今回も読んでいただきありがとうございました!次回をお楽しみに!!

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