サイッコーだよ〜!
今回は相田の活躍回です。この回はギリギリ存在しない回だったのですが、思い付きで誕生した3話構成の完結回です。楽しんでいってください!よろしくお願いします!
俺たちは何とか野上シザースから逃げることに成功した。そして変身を解除する。まさか野上が怪人だったとは思いもしなかった。それに意識のハッキリした様からするに、ただの怪人ではなく、上野や松本に近い存在であることがわかった。上野や松本は怪しい男から力をもらったと言っていた。野上もその男と何か関係があるのか?それとも別の何か。まさかムルシエラゴが関係しているということもあるかもしれない。これは野上から事情を聞き出す必要があるな。
「大丈夫か?」
意気消沈する相田に俺は問いかける。
「うん、少し落ち着いてきたよ〜」
相田から返ってきた声は大丈夫という感じではなかった。それはそうだな。橋本に男ができて、やっとの想いで見守る決意を固めたのに男がまさかのクズだったんだから、落ち込みもするか。
「だったら、橋本を助けてやらないとな」
「え?」
「だってそうだろ?あのまま野上にいいようにされてたら橋本が可哀想じゃないか?お前は好きな人の幸せを願ってるんだろ?なら、助けて本当の幸せに導いてやらないと」
「本当の幸せに導く……か〜」
「そうだ。お前の手で橋本を助けるんだ。そしたら橋本もお前を見直すかもな」
「香穂ちゃんが僕を見直す……それはありだね〜!!」
相田にいつもの元気が戻ってきた。そうだ、お前はやっぱり元気じゃないとな。
次の日、橋本と野上は欠席だったらしい。俺はその話を聞いてすぐに怪しいと思った。案の定と言うべきか、相田の下駄箱に手紙が入っていた。野上からだ。
「香穂ちゃんが危ない〜!」
話を聞いた相田は一目散に学校を飛び出していった。確かに野上は危ない奴だということは間違いない。何か起きてからでは遅い。俺も相田の後を追うことにした。
「香穂ちゃん〜!」
相田は一足先に野上の元へと辿り着いていた。
「やあ、待ってたよ相田」
「野上〜!」
野上の横には口を塞がれ、手足を椅子に縛り付けられている橋本の姿があった。
「やっぱり橋本を拐えば、お前は来てくれると思ったよ!さてじっくり痛めつけてやるよ!」
野上は野上シザースへと姿を変えた。隣にいる橋本はいつも表情を変えない人であるが、間近で見る怪人に恐怖の色を隠せないようだった。
「香穂ちゃん〜!大丈夫だよ〜!僕が必ず君を助けるよ〜」
「おうおう、そんなにかっこつけちゃって大丈夫かよ」
野上シザースは容赦なく襲い掛かってきた。
「大丈夫〜。だって僕が勝つ!変身!」
相田はシューティングイエローへと変身した。橋本は相田が魔法少女に変身したことにも驚いていた。橋本、今日はとんでもない1日になったな。
シューティングイエローは野上シザースと上手く距離をとりながらエネルギー弾を撃ち込んでいくが、全て硬い装甲に跳ね返されてしまう。
「だから、そんな攻撃じゃ僕には届かないっての!」
シューティングイエローの攻撃をもろともせず、突っ込んでくる。やはり遠距離攻撃向きのシューティングイエローでは部が悪いようだ。そして野上シザースは卑劣な手を使い始めた。
「おいおい、そんなに避けてて大丈夫か?」
「どういう意味だ〜?」
「お前があんまり避けててつまらないから、橋本を狙おうかな」
「貴様!」
「どうするんだい?僕の攻撃受けるのかい?」
シューティングイエローは攻撃をやめ、その場から動くことをやめた。
「いい判断だね」
そして野上シザースはシューティングイエローを大きなハサミで切り刻み始めた。シューティングイエローはただなされるがままとなっていた。
「ぐわぁあああ!!」
「ほらほら!もっといい声で鳴けよ!」
野上シザースはどんどんエスカレートしていく。その間に橋本が何とか塞がれていた口を解放し、言葉を発した。
「相田くん!どうして私なんかのために!私はあなたのことなんて好きでもなんでもないのよ!」
すると、ボロボロのシューティングイエローは橋本に向けて言い放った。
「そんなこと知ってるよ。君にフラれたあの日からね。だけど、フラれたからって僕が君を嫌いになる必要はないだろ?僕は今でも君が好きなんだ。だから、こいつ倒したら今日ぐらい一緒に帰ってよ。ご褒美と思ってさ〜」
そう言ってシューティングイエローは野上シザースにパンチを繰り出した。その想いの全てを乗せたパンチは野上シザースの装甲にヒビを入れた。
「それがどうした!」
野上シザースはシューティングイエローを振り払った。
「そろそろ終わりの時間だよ〜!知ってるかい〜?僕の狙いは百発百中なんだよ〜!エクシードキャノン!!」
シューティングイエローが放った必殺技はさっきのパンチで入れた装甲のヒビを的確に狙い撃ち抜いた。
「ぬわぁぁあああ!!そんなバカなぁああああ!!」
見事、野上シザースを撃退することに成功した。
「覚えていろ!」
野上は体を引きずりにながら逃げていった。ざまぁみろ。その頃に俺も駆けつけ、橋本の拘束を解除した。すると、橋本は相田の元へと駆け寄った。
「さて、お邪魔虫はここで退散するかな」
俺は2人を邪魔しないようにこっそりと姿を消した。
「相田くん、大丈夫!?」
「ほらこの通り!大丈夫だよ〜!」
「かっこよかったぞ……」
橋本は恥ずかしそうに顔を赤らめながら、ボソボソと言った。
「ん?なんか言った〜?」
「何にもない!それに相田くんの気持ちには答えられないし!!」
「やっぱそうだよね〜。そう簡単に落とせる人じゃないよね〜」
「今はね」
「え?」
「今はまだ相田くんの気持ちに答えられないけど、友達から。友達から君の気持ちに答えていきたの。ダメかな?」
「ダメじゃないよ。サイッコーだよ〜!!」
沈む夕陽を背に2人は同じクラスから友達以上の関係に進展したようだった。めでたしめでたし!
なんでこんなことになったと、この回を書いてる時に思いました。橋本香穂可愛すぎやしませんか?橋本香穂初登場の時は名前だけの登場で、その時は本当に最初で最後の登場なんだろうなと思っていましたが、相田のヒロインポジに落ち着くことになるとは、私も驚いています。この2人を私はどう見守っていくべきか悩んでいます。それでは今回も読んでいただきありがとうございました!次回をお楽しみに!!




