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体育館で話す人たち 2

 それにしても、一つのクラスに双子の兄弟姉妹がいる人が3人もいるなんて…

 まずコンドウくんが立ち上がった。

 代わりに真ん中にいた田代リカが、輪の中の少しの隙間を見つけてぐいっとお尻を入れ、ぐいぐいっと居場所を広げてそこに座った。


 コンドウ君はツブツブと結構仲がいい。

 煩過ぎなくて、地味過ぎない、中間の当たり障りない感じの、男子にも女子にも普通に受け入れられる男子だ。



 コンドウ君が話し始めた。

「僕には双子の妹がいて、二卵生だからそんなに似ていません。似てるって言われる時もたまにあるけど、似てないって言われる事の方が多くて、あ、でも親しくなった人の方が、『やっぱ似てたんだな』って言ってくるのが多いかも。中学までは同じ学校にいたけど、妹は今女子高に行ってるから、

話もそんなに小さいころみたいにはしなくなって…。だから双子つってもなんか、すごい共通点も思い当たらないし。聞く音楽も見るテレビや映画の趣味も全然違うし。そんなくらいしか妹についてはないんですけど…」



「「よ~~し」」と離れた所に座った田代リカとミカが声を合わせて言った。「次~~」

デガワさんが立ち上がりコンドウ君が輪に帰る。



「私の妹も今は別な学校に通っています」

デガワさんが静かな通る声で話し始めた。

 デガワさんは背もクラスで中くらいの158センチくらい。顔立ちも綺麗だけれどどちらかというと地味な、ショートヘアのあんまり目立たない方の女子で、静かな子だが、それでも喋る時には落ち着いた耳に通りやすい話し方で喋るので私は好きだ。デガワさんは83点。



「妹とは顔が似てるんですけど、私をほんのちょっとはっきりさせたような顔?少し妹の方が目が大きくて、妹には八重歯があります。たぶんあんまりみんなはっきりとは言わないんだけど、きっと妹の方をみんな可愛いと思ってると思います。やっぱり双子は比べられる事がすごく多かったから、今は違う学校に行ってる事が嬉しいなって思います。…でも…なんていうのかな…本当は妹もこの学校に来たかったんじゃないのかなって。私がいっしょに学校じゃない方がいいって思ってるのを妹は知っていて、それで私がこの学校を受けるから自分は志望校を変えたんです。で、私も妹にその事を聞いてみたんだけどはぐらかされて、でも一度私の制服を鏡の前であててるのを

こっそり見たことがあって…比べられてもいいからやっぱり一緒の学校が良かったなって、今では思うんです。妹はでも、それはそれで良い選択だったって何か大人びた事言うけど…」

 それきりデガワさんは黙ったので、「「はい交替~~~」」と田代ミカとリカが次のムラヤマさんを呼んだ。



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