EP-29 鳳凰帰巣作戦④(Day +184)
山東市 鳳凰帰還作戦司令部
鳳鳴司令官
「日本は撃たなかった。作戦は次の段階へ進む。」
陳政治委員
「宮古島の日本軍の制圧には成功しましたが、フェリーは止められました。一部は隠密上陸した工作員達と連携して現地の船で拉致した男と脱出しました。漁船が20隻。良くて100人。邪馬台国と南の連中がが東シナ海で警戒活動を始めました。実際に帰還できるのは1,2隻でしょう。邪馬台国の魚雷艇の半数を宮古島に拘束できたのが戦果です。」
鳳鳴
「沖縄本島は囮の3000は拘束されたが、15000人が上陸できた。拘束された部隊の脱出は2~3割しか成功しなかったらしい。甘く見えても手ごわい。」
陳
「魚雷艇の半数を沖縄に近づけます。そろそろデコイを分離しますか?」
鳳鳴
「島の北部に回す予定だった部隊を南に移動させろ。北は人が少ないし守りが固すぎる。メリケンが余計なことをしたからな」
陳
「日本がメリケンを警戒しなければいけなくなったメリットの方が大きい。脱出はしやすくなった」
空母いぶきCIC
副官
「敵レーダー反応100から200に増加。デコイを分離したと思われます。」
近藤司令官
「対艦ミサイル撃ちまくれば終わりなんだけどね。データ不足でデコイの識別が出来ないし、メリケン相手があるから無駄玉使うなと言われているから」
副官
「大型船は細工済みです。遠くへはいけません。しかし、10人以下の漁船は追いきれません。」
近藤
「127mmで砲戦をやろうとすれば魚雷が恐い。ミサイルも数が限られる。魚雷が残っているかは近づかないとわからん。」
副官
「特定の部隊の排除は容易ですが、全部の排除は不可能。」
近藤
「あからさまに怪しい船はあるが沈めるのは勇気がいる。臨検しようとすれば魚雷艇が匿う。」
副官
「何か月もかけて、消耗戦に引き込んで相手の制海権を削るのがこの世界の流儀らしいです。わずか、250tの魚雷艇ですが、400隻。やっかいな相手です。」
近藤
「610mm酸素魚雷。旧海軍の酸素魚雷を現代技術で高速化してホーミング機能を追加。1万トンクラスの戦闘艦が1撃で行動不能。魚雷防御の低い現代艦だと大型艦でも1発で沈むかも知れん。しかも、あの回天だぞ。狂気の沙汰だ。無理に相手する必要はないが、戦うなら覚悟のいる相手だよ。相手は安価でこちらは高額。消耗戦には付き合いきれん。」
副官
「回天がいるなら桜花もいるかも知れません。マッハ3のレーダーに映らない特攻機。カミカゼに怯えた米軍の気持ちがわかります。」
邪馬台国 旗艦 弥生(軽巡洋艦)の艦橋
邪馬台国は所有する魚雷艇約200隻を5つの艦隊(各艦隊は30~50隻。稼働率は50~70%)として運用。今回は無理をして沖縄方面に3個艦隊、100隻を投入している。
久喜司令
「第3艦隊は日本の護衛艦と共同で宮古島を封鎖。うち(第1)と第2で北の九州ー沖縄ラインを警戒。台湾近海は南が協力してくれることになった。北の艦隊に突破を許したのは業腹だが北の空母を食えそうなのは悪くない。」
副官
「魚雷艇1隻撃破するのに3は隻の共同攻撃が必要です。単艦攻撃の成功率は10~30%。3艦隊で合同攻撃しても北の250隻の1割削って我々は弾切れです。攻撃を見送ってプレッシャー残してるのは合理的な判断です。」
久喜
「日本からの情報だと北の空母は日本の沖縄の南南西500kmで護衛は50隻。夜を待って第1が全力で突入すれば空母を沈めれる。」
副官
「しかし、われわれも半数を失い、魚雷も打ち尽くす。日本に任せた方が合理的です。」
久喜
「副官はロマンがないな。だが、許可なしで突撃は出来ん。」
伝令
「第16戦隊が敵部隊と接触しました。」
第16戦隊 魚雷艇603号
見張り員
「敵魚雷艇2隻、10時の方向距離40km、左右に広がりながら40ノットで本艦に接近中。」
604号は12時の方向5kmに位置。9時の方向に移動中。
606号は7時の方向5kmから10時の方向に移動中。
艇長
「今反転すれば、敵の魚雷を躱せる。あと3分進めば相打ちだ。」
見張り員
「敵A,B左に旋回して魚雷発射。各4線。目標は本艦」
艇長
「右90度に転進。全速力。何でもいいから掴まれ」
次の瞬間、艇体が激しく傾き、甲板に海水が叩きつけられた。
艇長
「5分後、15ノットに減速して左90度だ。」
見張り員
「604、606、魚雷発射。敵A右90度,B左90度に転進」
11分後
見張り員
「敵Bの左至近で爆発!、敵B傾斜しています。」
さらに6分後
艇長
「躱せたようだな。604の艇長は金星だ。」
無線員
「604より通信。ナイスアシスト。貴官の無事を喜ぶ」




