第3話 今回は僕から
今日からはもっと自分から話しかけたいけどどうも話題が無いからな…
「どうしようかなー。」
「春樹くんどうしたの?悩み事?」
「い、いや、悩み事って感じではないんだけど」
ああは言ったけど実際は悩みではあるけどね…
「なになに?気になるじゃんか。悩みなら聞くよ?」
(はぁ…やっぱり阿良々木さんは気が利いて優しいな。)
「僕も予備校に行こうかなって考えてて。」
誤魔化すためにパッと出てきたのが阿良々木さんが通ってる予備校だった。
「予備校?良いんじゃない?と言うかね、阿良々木さんって距離感じるなー。下の名前、真冬って呼んでよ。私は前から春樹くんって呼んでるし。」
(下の名前で呼ぶ?!話しかけるってだけでやっとなのに下の名前で呼ぶなんてハードルが高すぎる。)
「えっと、ま、まだ阿良々木さんって呼び方のままじゃダメかな?ちょっと僕には少しハードルが高くて…」
阿良々木真冬は高嶺の花なのに話しやすいということで人気なのだが、ここまで距離を詰めるのが急とは聞いていなかった。
「んー。それなら仕方ないね、いつになるかなー。楽しみ。」
(僕なんかに下の名前で呼ばれるのってそんなにワクワクする事なのか?)
そんなこんながあって2週間が経った。
1ヶ月経てばまたテストが始まる。
それまでに何とか僕も着いて行けるように頑張らないととは思っているものの、やはり普段と変わらないで良いかなと悩んでいる。
「やっぱり阿良々木さんみたいに予備校通うべきかな。」
「え?なになに?私と同じ予備校に通うって?」
また急に来るから驚いてしまった。
「ひっ!阿良々木さん、急過ぎるよ。人から話しかけられ慣れてないからまだビックリしちゃうんだよ。」
「ごめんね。次からはどうにか驚かせないように努力するから。」
(はぁ…やっぱり今回も阿良々木さんから話しかけられちゃったや。)
悔しさと驚きがまだ抜けないまま僕と彼女は図書室へ行き勉強をするのだった。
居候鮫です。
前回の2話からとても期間が空いてしまい申し訳ないです。
今回はサブタイトルにある通り春樹から話しかけようと思っていたかどやはり真冬に先越されてしまいましたね。
次回もいつになるか分かりませんがゆったりお待ちくださいませ。




