後編
では、後編スタートです。
⑱ 「オレンジ」
四月は君の嘘のedソング。
かをりが死ぬのが未だに納得いかん。
そんなことを考えながら聞いていると自然と涙が出てくる一曲です。
楽曲の全体をピアノとオケでがっちり固めた堅実な造り。
こう言っては何ですが、サナトリウム系文学ってズルいよな。安っぽいと展開と分かっているけど感動してしまう。
(゜Д゜;)私は死んでも書かんぞ。いや、書けん。
⑲ 「 雨にキッスの花束を」
浦沢直樹の傑作柔道漫画 YAWARAのopソング。
歌い手は今井美樹ですが、そんなことよりも作曲がKANなのが私の中でデカい。
今、流行のシティーポップな一曲。
なんだよ。こんな曲も作れんじゃん。こっち路線でもう少し世の中に媚びて行った方が人気も出たんじゃないかと思います。
KANがお亡くなりになってもう一年か。
(/ω\)未だに凹むは。
YAWARAは他にも名曲多数です。「いつもそこに君がいた」や「少女時代」「ミラクルガール」などなど。
⑳ 「歓送の歌」
銀河英雄伝説より。edソング。
小椋佳の楽曲。
めっちゃ名曲ですけど、なぜに銀英伝のedソングなの?
絶対に田中芳樹が好きだからだろう。間違いない。
ヤン・ウェンリー亡きあとに、ユリアンがアルバムをめくるシーンが流れて、よりエモさを際立たせます。
「若いからじゃなく 夢に挑むことで 僕たちに別れはないという 星を仰げば」
(/ω\)だぁー。
㉑ 「AURA」
∀ガンダムのedソング。
ガンダム作品にまさかの谷村新司。
私的に∀ガンダムがガンダム史上の最高傑作ですので、好意的バイアスが掛かっていますが、それでも流石の歌唱力。最後の「AaaaUuuu」のパートが特に素晴らしい。
もう一つのedソング「月の繭」も名曲で甲乙つけがたし。
㉒ 「COLORS」
コードギアス 反逆のルルーシュより。opソング
キングオブ厨二病アニメ 反逆のルルーシュ。その続編R2に至るまで、それはもうドハマり致しました。
「自分も 世界さえも変えてしまえそうな 瞬間はいつもすぐそばに」
完璧です。"世界"というワードを入れる事によって完璧なまでの厨二病に昇華いたしました。素晴らしい。
厨二病もここまで振り切ってくれたら恥ずかしくありません。むしろ誇らしいまである。
㉓ 「旅の途中」
狼と香辛料から。opソング。
ルルーシュときたら次は香辛料でしょう。
ルルーシュ(行商人)とカレン(狼)が共に世界を行商する傑作。
本作は、原作小説をしっかりと理解した人がプロデュースした感が強い。
その為、楽曲にも力が入っています。ケルトチックな旋律に伸びやかな歌声。全てが世界観に合致しています。
「差し出すその手を つないでいいなら どこまで行こうか 君と二人で」
本作を端的に表す歌詞となっています。
㉔ 「ラブ・ドラマティック feat. 伊原六花」
かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜より。
Powered by 鈴木雅之
天下の鈴木雅之が、本気でアニソン界に殴りこんできた感が強かったですね。
楽曲、歌唱力共に申し分ありません。ただ、若干大人げない気もする。
少年野球に大の大人が乱入してフルスイング。キッズとの力の差を見せつけているかのような、そんな感じがしました。
まぁ、アニソンしか聞かないキッズ達には良い勉強にはなったと思います。
㉕ 「Wonderful Life」
プラネテスより。edソング
突然ですが私は原作改変OK派の人間です。なぜならばプラネテスという成功例があるからです。
(;´∀`)//めっちゃ改変してるよ。
宇宙兄弟が出てくるまでは、リアル系宇宙アニメでの出来栄えは断トツの一位。
曲調は素直で明るいJPOP
ストーリーはよくよく見たら結構重めですが、この曲のお陰で展開に希望が持てるように設計されています。
㉖ 「THE GALAXY EXPRESS 999」
劇場版銀河鉄道999の主題歌。
日本におけるプログレの先駆者 ゴダイゴの楽曲です。
メーテルを乗せた999が空高くへと旅立っていくのを見送る哲郎。「さらば 少年の日」のアナウンスからの「THE GALAXY EXPRESS 999」
寂しさがつのる別れのシーンからのアップテンポな曲調展開。
凄いな。よく思いつくな。この演出。
これをリアタイで観た人が羨ましい。
㉗ 「地獄の沙汰も君 次第」
鬼灯の冷徹より。
歌いますは地獄の皆さん。
「罪に合わせておもてなし。はい」
このアニメ見てからは、マジで死ぬのが若干怖くなくなっちまったぜ。あと、閻魔様の前では嘘をつかないようにしようっと。
地獄の階層を早口言葉で言いまわすところが特にお気に入りです。カラオケで絶対に歌えませんけど。
㉘ 「光の旋律」
ソ・ラ・ノ・ヲ・トより。opソング
Powered by Kalafina
めっちゃ基本に忠実な行進曲。
作品もけいおん!の軍隊版みたいな感じで展開していくので合っていると思います。後半パートの歌いまわしには迫力があってよいです。
本作にはみんな大好き多脚戦車の建御雷神が登場します。戦車に建御雷神と名付けるセンスの良さよ。建御雷神は中臣氏(藤原氏)の氏神様で、奈良の春日大社の御祭神でもあります。
(/・ω・)/どちゃくそカッコいい。
㉙ 「only my railgun」
とある科学の超電磁砲より。opソング
アップテンポのテクノサウンドにテンションは自然と爆上げです。
「Sparkling!The shiny lights awake true desire.Only my RAILGUN can shoot.」のフレーズがマジでかっこいい。テンポが速すぎてちゃんと歌えないという些細な欠点はございますが。
私はインデックスよりも断然レールガン派。
私の中で美琴さんはヒロインではなく主人公。上条さんの方が割とどーでもいい。すまんな。
㉚ 「Los! Los! Los!」
幼女戦記ed
歌っておられるのは、帝国陸軍参謀本部付 第203航空魔導大隊指揮官 ターニャ・フォン・デグレチャフ少佐殿であります。
楽曲よりも歌詞よりも歌声よりも、少佐殿の仰る「諸君!!我々の任務は何だ。殲滅だ。一騎のこらずの殲滅だ。為すべきことはただ一つ。地獄を作れ」の訓示が全てであります。
(`・ω・´)ゞ。了解であります。大隊長殿。帝国万歳。
もう一つのedソングの「戦線のリアリズム」は普通にいい曲です。
㉛ 「19才」
xxxホリックより。opソング
スガシカオ
( ̄▽ ̄)//侑子さん最高ー。めっちゃ好き。声優のさーやも好き。
侑子さんてどうなってしまったん? また出てきはるんやろか。
「Nobody Knows」もいいけど、「19才」の出だしのセンスが良すぎる。
スガシカオサウンドのお陰で、作品全体にアンニュイな印象を纏わせることに成功していると思います。
㉜ 「OST 1 - Tank!」
Cowboy Bebopより。opサウンド。
作曲 菅野よう子
歌詞無しの完全インストゥルメンタル。
ハードボイルド系の本作にピッタリの作風です。
分類するとJazzになるのかな? ラストのサックスのソロがたまらん。
㉝ 「Crow Song」
Angel Beats!より。挿入歌。
Powered by Girls Dead Monster
個人的には一世を風靡した「ぼっち・ざ・ろっく!」よりも断然こっち。なんか世間の評価では負けてる気がして悔しい。「ぼっち・ざ・ろっく!」も素晴らしいから仕方がないのかも。
入りのドラムからハイテンションのギターとベース。その後にちょいハスキーボイスの歌声。
完璧すぎる。ベビメタ万歳。ガルデモの歌は正に魂の叫びですよ。爆音で聞きたい。
「Alchemy」も神曲。
㉞ 「星座になれたら」
ぼっち・ざ・ろっく!挿入歌。
Powered by 結束バンド
近年では一番の音楽アニメでしょう。
人気、影響力ともに圧倒的です。これにはAngel Beats!派の私も負けを認めざるを得ない。
この曲は何と言っても作中でトラブったぼっちちゃんが、咄嗟にボトルネック奏法に切り替えるシーンがしびれる。
(≧◇≦)//プロか。ポール・ギルバートのマキタ奏法を思い出した。
この演出が思いつくだけでも凄い。恐らくは実体験からの発想なんでしょうね。
ぼっち・ざ・ろっく!の楽曲はギターとドラムのレベルが高くて好き。
余談になりますが「BABYMETAL」の時も思ったのですけど、この手の楽曲をやりたいオジサンたちが、若い女の子やアニメキャラの皮を被って暴れているよね。
ぼっちちゃんって完全にメタル系おじさんの霊に取りつかれてるよ。まぁ次の世代にメタルの魂が引き継がれていくためには、よいアプローチではあると思います。
その文脈から言えば本作は、大変意義のある作品と言えるでしょう。
㉟ 「愛 覚えていますか」
劇場版 超時空要塞マクロスより。挿入歌
永遠のアイドル リン・ミンメイが歌いまする。
映像と本編と楽曲の、完全融合体と言える作品です。
作中でアイドルが戦場で歌うことを見事に理由づけており、設定及び脚本に一切の無理が無い。
そして神曲からの神作画。
21世紀の今日に観ても一級品であることは揺ぎ無く、今回のエッセイの趣旨は、この歌を解説するために存在すると言ってよいでしょう。
ラストシーンはミンメイの映像をバックにバルキリーが、ゴル・ボドルザーをハチの巣にします。
最後の「プロトカルチャー」の断末魔がたまらん。
劇場版マクロスの演出の凄さは、ここで終わらないことですね。
ここで終わっても100点満点ですが、この作品は120点を取りに来た。
なんとミンメイのシーンからedソング「天使の絵の具」に繋げ、映像はラストコンサートへ。
本当に凄まじい構成。
これらの構成はその後のマクロス作品に受け継がれますが、本作が原点にして頂点。
マクロス・フロンティアなんかも意識してやっていましたが、二番煎じの感は否めませんでしたね。それでも頑張っている方ではありますが。マクロス・プラスは菅野ワールドであれは別の世界観。マクロスΔは・・・うーん。君はもう少し頑張りなさい。
・まとめ
いかがでしたでしょうか今回の試み。私が紹介したい作品は粗方出したと思います。
アニソンとはアニメーションとの融合体であるという趣旨でしたが、やはりちょっと無理がありますね。
私がピックアップした楽曲の大半は、大物アーティストによるものです。
小室哲哉、松任谷由実、スキマスイッチ、秦基博、谷村新司、小椋佳、織田哲郎、スガシカオそしてKAN。
言うまでもありませんが、この人たちにとってはアニソンは言っちゃ悪いですけど片手間。より、メジャーになるためには有用なツールですが、無くてもキャリアに大きく響くものではなく、立ち位置はあくまでも補助的なものと言えるでしょう。
それでも手を抜かずに全力で来るのですから、弱小は太刀打ちできるわけがありません。今回も見事に吹っ飛ばされました。
その中でも幾つかの作品は、これら化け物と互角に戦っているので、日本の音楽シーンの厚みを感じる事が出来ました。
最後に、アニソンやゲームミュージック"だけ"を聞いている人に、老婆心ながらお伝えしたいのですが、それらが音楽の全てではありません
"だけ"でも困ることはありませんが、音楽という巨大な世界のほんの片隅で膝を抱えて蹲っているようなものです。
折角色々な音楽コンテンツに簡単に接する事が出来る時代です。山奥の小さなアニソン村に安住することなく、都会に出てきて色々な経験をすることをお勧めいたします。
音楽の世界は広大よ。
終わり
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