#7「変わらぬ日々、変わって欲しくない日々」
#7「変わらぬ日々・・・変わって欲しくない日々」
朝
俺は意外と早起きだ。
起きてサイドテーブルの時計を見ると長針は上を向き、短針は下を向く。大体6時だ。
猫はまだ寝てる。俺は起こさぬようにベッドから出て、風呂に入り、朝食を作る。
「うにゃ〜♪」皿を並べていると、後ろから抱きつかれる。猫が起きてきた。
「おはよう」振り返ると
「にゃっ」Tシャツと下着だけの猫耳少女。
「っ頼むから、ちゃんと服を着てくれ」猫を連れて行き、服を着せる。
「ぅにゃん」多少嫌がるが、「服を着たほうが、可愛いぞ?」といえば、
「にゃ♪」機嫌を直す。
「いただきます」
「にゃーにゃ」
二人で食べる朝食。俺は口には出さないが、こうして、人と食べることが出来るのが嬉しい。
前にそういうことを猫の前で話すと
「にゃぅ?」抱きついてきて、頬にキスをされた。どうやら猫にとってキスは励ましらしい。
朝食の片づけをし、俺と猫は書斎に移る。
俺はPCで翻訳の仕事。
猫は俺のひざの上でPCを眺めたり、寝たりとまぁ、勝手にしてる。
昼
うちには少し大きな時計がある。
これは俺がこの家に生まれた時に買ったものらしく、なかなか年季が入っているが、現役だ。
それが
「ぼーーん、ぼーーん」と大きな音を立てれば、お昼の合図だ。
「にゃうにゃう」猫が俺の服を引っ張る。
「はいはい」キーボードを打つ指を止め、俺たちは台所に戻り、昼食を取る。
朝と変わらぬ光景だ。
お昼を食べた後は二人でテレビを見て、3時に時計がなれば、散歩に出る。
運動をしないと人は太るからだ。それに、閉じこもってるのは猫にはストレスになるらしい。
ついでに買い物をし、家に帰り、5時まで仕事を再開する。
夕
仕事が終われば俺たちは適当に過ごす。
もっとも、仕事の締め切りが近い時にこの時間が無くなる時はあるが。
猫とテレビを見たり、一緒に何かを作ったり・・・
7時ぐらいになれば、夕食だ。
大抵、家で作る。たいていと言うのは、何かあった日。例えば仕事の区切りがついた日や、給料日など。
そういう日はどこかファミレスにいったり、好きなものを食べたり。
夕食が終わればまたテレビを少し見て、俺が「猫」と呼ぶと、
「にゃ」と猫が答えお互い風呂に入る。
猫は俺が見てないと大抵体や頭を洗うのをサボる。だから俺が
「ちゃんと覚えような」といいながら猫を洗う。
風呂から上がり、パジャマを着せる時には猫は大抵あくびをしている。
湯冷めをする前に、俺たちは布団に入り、夢に入った。
俺はこの生活を何年も繰り返した。それが望みだった。




