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#8「猫の誕生日には、猫が来る」

#8「猫の誕生日には、猫が来る」

そんな生活が始まって2年がたった。

俺は24になり、猫は5歳だ。

拾った時より、背は伸びて1m20cmくらい。髪は本人の希望により、伸ばしたおかげで肩より長くなった。

昨日、俺は猫が来てから恒例となっている、猫の誕生日を催した。

猫の誕生日は前の飼い主から聞いた。正確には、お巡りさんが調べてくれた書類を俺が受け取り、猫について知った。

昨日のことで驚いたのは、猫が玄関を指差して「にゃー」と求めるので、ためしに空けたら

「にゃー」「うにゃー」「ぅにゃー」

5匹ぐらいの猫がいたことだ。どうやらこの地域の猫らしく

「にゃー♪」となきながらうちのが抱きしめたところを見ると友達のようだ。

「・・・・ははっ、いらっしゃい」俺が笑いながら玄関を大きく開けて、手招きする。

「にゃーにゃ」猫たちがなきながら、家に入ってきた。

もとより、今日料理は味付けを薄くしている。猫は薄味が好きなのだ。

猫たちはうちの猫となにやら話しているようだ。俺には「にゃー」としか、聞こえないが。

猫や、俺らによって料理は減って行き、最後に、俺と猫が頑張って作ったケーキを俺が出す。

友達の猫たちはケーキを食べ終わるとひとしきり猫と遊び、「にゃー」と、なきながら帰っていった。

その日、俺は猫にプレゼントを用意していた。

「猫」俺がケーキに乗ってた最後の苺をほおばる猫を呼ぶ

「うにゃん?」尻尾(これもなかなか長く成長した)を降りながら振り返る。

その顔にはクリームがついていたが、まぁ、ほおって置く。

「プレゼントがあるから、向こうを向いてろ」俺がニヤニヤしながら猫の後ろを指差す。

「にゃー?」首をかしげながらも、後ろを向く猫。

「動くなよ?」そういって、プレゼントを猫につけてやる。

「ぅにゃ?」違和感を感じたが、俺に動くなといわれて、固まる猫。

「よし」俺が仕上げに猫の頬のクリームを指ですくって言った。

「5歳の誕生日おめでとう」鏡を猫に向けながら指ですくったクリームを舐める。薄くも広がる甘さ、旨い。

「にゃーーー♪」鏡に映るのは、猫耳を生やした少女で、肩にかかるはずの髪は後ろでポニーになっており、根元には鮮やかな赤いリボン。

「気に入ったか?」炭酸飲料の入ったコップに口をつけながら聞くと

「うにゃーー♪」椅子から飛んで俺に抱きつく猫。受身が取れず、俺は猫を抱えながら、右手のコップごと床に落ちた。

昔から猫は嬉しい時は抱きついてきた。だから、床に広がった炭酸も、許そう。猫が嬉しいなら、いいさ。

「気に入ったなら、良かった」そういった途端に、俺の唇は猫の唇で塞がれる。これも昔からの猫の感情表現だ。

結局、昨日猫がリボンを外したのはお風呂に入るときだけだった。風呂から上がると猫はリボンを片手に俺に頭を擦りつけ、早くつけろといっているようだった。

リボンを着けてやると嬉しそうに微笑み、ベッドに倒れ、10分もしないうちに可愛い寝息を立てた。

俺は猫に布団をかけ、暫く寝顔を見てたが

俺は部屋を片し、猫の横で寝た。



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