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2.

お久しぶりです。ちょっと色々忙しくなかなか小説を書くことができず3ヶ月も間が空いてしまいました。すみません。

ということで、3ヶ月ぶりのこの作品。最後まで読んでいただけると幸いです。

さて。王の長ったらしい説明がようやく終わっ...

「では最後にステータスの説明をしようかの」

...てなかったね。うん。でもこれでやっと最後の説明のようだ。まあスキルが使えるのがわかった時点でステータスがあることはなんとなくわかってたけど。...おや?

「お待ちくださいお父様。それは私からご説明させてください。」

「おおそうか!ワシもそろそろ喋り疲れてきたからの。では、後の説明は任せるぞ。」

「はい、お父様。」

うん。なんか金髪のキレーなお姉さんがでてきた。...胸でかいな...。

「初めまして勇者の皆さん。私はシャムール聖国第一王女、アリシア・ラ・シャムールと申します。以後お見知りおきを。」

「お初にお目にかかりますアリシア王女。私は高崎 舜。この者たちに学問を教えている者です。」

なんか数学の高崎がアピールしてるぞ。確かあの人彼女いない歴=年齢の人なんだっけね。必死だなぁ。

「そう、貴方はタカサキというのね。貴方は勇者の皆さんの中で一番の年長者の様ですね。では貴方に勇者の皆さんを纏める役をやって貰おうと思います。よろしいでしょうか?」

「もちろんです。喜んでお引き受けいたします。」

「なら良かったです。...話がずれてしまいましたね。ではこれからステータスについてご説明いたしましょう。」


......え?え?なに今の会話。いつの間にか数学の高崎が私たちを纏める役になってるよ。何故にそんな勝手に決めるのか。...なんだかなぁ。と、王女さんが説明し出した様だ。

「ステータスというのはいわゆる状態のことです。皆さん、頭の中でステータス、と念じてみてください。うまくいけば何か半透明な者が出てくるはずです。」


念じればいいんだな。よし、『ステータス!!!』

...なんか出てきたね。いやまあ異世界なんだし当然っちゃ当然だよね。

と、急に周りが騒がしくなった。

「うおっ!なんかでた!」「え!なにこれ!」「スゲー!!」「異世界テンプレキター!」

...うっさいから無視。

ちなみに今出した私のステータスはこんな感じだった。


名前:カミジマ コハル 種族:人間 性別:女 年齢:16 レベル:1


HP:1500/1500 SP:2500/2500 STR:250 VIT:250 DEX:250 MND:250 INT:350 LUK:5000


スキル:〈通常〉魔法統合1(火・水・樹・風・光・闇

)、召喚魔法1、空間魔法1、精霊魔

法1、回復魔法1、剣術統合1、武術統

合1、隠蔽1、ステータス偽造1、鑑定

1、モンスター調教1、索敵1

〈特殊〉異世界言語統合∞、アイテムボックス

∞、容姿偽造∞、全ダメージ減少∞(

大)、状態異常無効∞


ギフト:神々の加護、召喚神の加護、精霊王の加護


称合:異世界より来たれり者 ???


装備:異世界の制服



......。oh...。

ナンダコレェェ...。

いやさぁ、召喚されたし勇者なんだし、きっとチートなんだろうなーとは思っていましたよハイ。

コレはやりすぎだと思いますよ...。


「ちなみにレベル20の一般成人男性の方の平均ステータスは

HP:350/350 SP:300/300 STR:75 VIT:65 DEX:65 MND:80 INT:60 LUK:60

スキルは2から3ほど、となっております。勇者様であればステータスはもちろん、スキルも大きく勝っているでしょう。それから、スキルにもレベルがありまして、最低が1、最高が5、となります。レベル5にするには普通でしたら最低でも5から10年はかかります。勇者様でしたらきっと、レベル5のスキルもお持ちになっているはずでしょう。」


...ハイおわたー。これはあれだな。まず他の人のステータスを鑑定スキルがあるからそれで見てみて、そこからどうするか決めよう。うん。

と、いうことで。大人だしステータスも高いでしょ、という理由で数学の高崎のことを鑑定してみることにした。


名前:タカサキ シュン 種族:人間 性別:男 年齢:27 レベル:1


HP:1000/1000 SP:800/800 STR:100 VIT:90 DEX:95 MND:100 INT:100 LUK:80


スキル:〈通常〉火魔法4、光魔法5、回復魔法4、剣術

5、格闘術4

〈特殊〉異世界言語理解4、アイテムボックス

2


ギフト:光の加護


称号:異世界より来たれり勇者


装備:異世界の服


ナンテコッタイ!私の方が全然強い!...てかなんか幾つか違うところがあるな。一番気になるのは私のギフトの???だけどそれは今は置いておこう。

まず異世界言語のところ。私は「統合」で高崎は「理解」。この違いは一体...。とりあえず次、称号のところ。私は「異世界より来たれり者」、高崎は「異世界より来たれり勇者」。...あっ、なんかコレやばい気がする。この国の人たちは私たちを勇者としてここに召喚したんだから、称号のところには勇者があっていいはず。現に高崎にはあった。一応他のヤツらのステータスも見ておく...「スゲー!」「異世界チートキタコレー!」「俺TUEEEEE!!」...早く見ようか。



うん。やっぱり他のヤツらにも勇者の称号があった。つまりだ。私は勇者としてここに召喚された訳ではなかった。それが何を意味するのかはわかんないけど。でも、少なくともこの国のヤツらにバレたら面倒なことになりそうだ。ちなみに他のヤツらのステータスやスキルは高崎と似たり寄ったりだった。

...なんだろう、日本にいた時読んでた異世界召喚物のラノベによくあった、城を抜け出して一人で旅をする、というのをやった方がいい気がしてきた。わたしが勇者じゃないのバレたらマズイし、何より私たちをここに召喚した本当の目的が見えない。さっき王が話してた魔王を倒すため、という理由で他のヤツらは納得しているようだけど、私はどうも裏があるように思えて仕方ない。

...必要なものそろえてさっさと抜け出そうか...。


「皆様、ステータスのご確認はできましたでしょうか。できましたら一人ずつ確認しに行きますのでお声をかけてくださいませ。」「王女様!私からお願いします!」「いや俺から!」「いやいや俺から!」「じゃっ、じゃあ俺...」「「「どうぞどうぞ〜」」」

......アホみたい。

まあとにかくこれで裏があるの確定したかな。こんなの確認するって言っといて、どいつがどんなスキルを持ってるかによって使い分ける、要は品定めみたいなものだ。ヘタに相手に持ってるスキル全部教えると利用されるだろうし、かといって少なめに教えたせいで奴隷送りーなんてことにはなりたくないし。第一鑑定スキル持ってるヤツが向こうにいたら意味をなさない。

さて、こんな時役に立つのが「ステータス偽造」なんだろうね。とりあえず他のヤツらと似せて、かといって強すぎないように偽造しますかね...。



そうして色々調整した結果こうなった。


名前:カミジマ コハル(etc...


HP:800/800 SP:850/850 STR:85 VIT:95 DEX:100 MND:80 INT:95 LUK:95


スキル:〈通常〉水魔法5、風魔法4、剣術5、回復魔法

4

〈特殊〉異世界言語理解4、アイテムボックス

2


ギフト:水の加護


称号:異世界より来たれり勇者


装備:異世界の制服


とまあざっとこんなものかな。ちなみにこのステータスは本当に必要なときにだけ見せて普段は隠蔽するようにしとく。このステータスを見れたとしても本当のステータスは見れない訳だ。


「あの、すみません。」

「!...なんでしょうか。」

「ステータスのご確認がお済みでしたらこちらでも確認させていただけますでしょうか。」ニコッ

「...わかりました。」


私はこのとき見逃さなかった。私に話しかけてきた王女さん、アリシア王女が一瞬、不敵な笑みを浮かべたことを。


「王女様ー!こちらも確認してくださーい!」「こっちもお願いしまーす!」ワーワー


......。いい感じにシリアスだったのにヤツらのせいで台無しだ!!



「...ふふっ」

読んでいただきありがとうございました。

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