十年前 8
まだ戦闘シーンです。
先のストーリーの都合上【ホーリーウイップ】を【ライトニングウイップ】に変更しました。
2016.1.28
ボコボコと続いて計8体のスケルトンが現れる。
「ったく、次から次へと」
俺はスケルトンの群れに突進した。
「ライトニングウイップ!」
シダの声と共に光る鞭が何本も俺の後ろからスケルトンに向かって伸びてゆく。
光る鞭は3体のスケルトンに巻き付き動きを封じた。
リスト殿下はレッドキャップと2、3回剣を交え相手の剣を跳ね上げる。隙を見せたレッドキャップを袈裟懸けに切りつけた後、後方に蹴り飛ばした。飛ばされたレッドキャップは1体のスケルトンを巻き込み俺の方に倒れこむ。
「おっと」
勢いをくじかれたが目標を別のスケルトンに変え一撃で叩き伏せた。
ダリル王子もサッサとレッドキャップを倒しスケルトンに向かって行く。
冷静に戦況を見守りながら戦いが始まってから感じている違和感の正体を探る。
何に対する違和感なのか掴めずイラッとする。
俺は最後のスケルトンを叩き潰した。
「ほっほ、なかなかやりますねぇ」
黒衣の男の背後からオークがわらわらと湧いてきた。数を数える気にならないほど。
「アシッドレイン!」
細かな雨がオークの群れに降り注ぐ、毒の雨はオークに触れるとジュッと音と煙を上げオークの動きを僅かに怯ましただけだ。
「ひっ」
短い悲鳴に振り向く。次々に現れるモンスターに怯えてしまったか、ティレイトが腰を抜かしたように座りこんでいる。アウレリアもかろうじて剣を構えているが脚が震え動けないようだ。
グンターは前方の戦いに参戦すべきか、今の位置で二人を護るべきか逡巡し決めあぐねている。
「殿下!俺は前に出る、雑魚は任せた」
「了解しました」
「道を作ってやる、フローズンコフィン!」
シダの呪文が飛ぶ。真っすぐ黒衣の男との間にいるオークが次々と氷の塊と化していく。
「ライトニングアロー」
雷の矢は氷の棺桶を砕いて黒衣の男まで道を作った。
なんて無茶苦茶な魔法の使い方だよ。さっきから詠唱破棄で連発している、早く終わらせねえと。
「うおおおおおぉぉ!」
俺は黒衣の男に向かい突進する。男は「チッ」と舌打ちし後方に飛んだ。だが逃がさん!そのまま踏み込み飛び上がる。落下の勢いを加え上段から剣を振り下ろす。男はステップで右後方に避けたが俺の剣は起動を変え男を追いかける。避けられないと踏んだ男は腕で防御した。
ガキィィィン
金属同士がぶつかる音と共に男は右に吹っ飛んだ。腕に何か仕込んでるのか、俺の剣は男の腕に止められさらに自ら吹っ飛ぶ事で剣の勢いも殺されたようだ。俺はそのまま地を踏み切り右に飛び男を追いかける。
右、左、右と剣を振るがその度キィィン、キィン、キィィンと弾かれる。男の両袖はボロボロになったがそこから鈍色の金属が見えた。男が剣を握り直す俺の一瞬をついて腕を俺に向ける。
当たらない、そう判断した時ジャキンッと鎌のような刃が男の腕から伸びた。
仰け反ることで刃を避けたが、男の脚が俺の足を払うように繰り出された。仰け反ったまま左手をつき俺は男の蹴りに蹴りで迎え撃つ。それを反動にしてバク転のように後方に飛んで大勢を立て直した。
「グラウンドクラック!」
シダの呪文が発動しオークの群れの足元が瓦礫化する、その隙にグンターが殿下達の剣に風の加護を付与した。足を取られ動けないオークに対し、剣に風を纏わせた殿下達が凪ぐ様に剣を振るう。
「剣技カマイタチ」
剣先から幾つもの風の刃が発生しあっという間にオークの群れを屠って行った。
ユニーク1000越え
こんなお話読んでくださり有難うございます。




