襲撃に失敗して反省中です
アルス・イシエクワさえしゃしゃりでてこなければ
碓井霧華を御前のところへつれていけたのに…。
「失敗したそうね。」
イブリンが体術の鍛錬をしていると現れた。
「なんのようだ。」
私は手を休めた。
「あなたが失敗するなんてどんな、手練れなの?ほかの人たちもボロボロだったし。」
イブリンが言った。
まあ、碓井霧華は強い。
部下を倒すのもあっという間だった。
だが…恐らく、実戦が未経験のはずだ。
鍛錬と実戦は違うからな。
「強いが、アホだ。」
私は言った。
御前を御膳と間違えるなど無礼甚だしい。
「ふーん、オースウアみたいなのかしら?」
イブリンが仲の悪い脳筋女の名前をだした。
「いや、戦闘センスはある。」
私は言った。
でなければ、そこそこ手練れの部下どもがやられるわけない。
まあ、今、近衛騎士団にいるようだから
協力者を使えば容易に確保出来るだろう。
アルス・イシエクワもいないしな…。
あいつが出てきたとき諦めた。
かくがちがいすぎる。
アルス・イシエクワは
近衛騎士団副隊長の時に海賊討伐をはじめ荒事を請け負うグループだったのにいつのまに第二騎士団隊長などに?
まあ、近衛騎士の大部分は単なるお飾りだから、あいつは現場重視の第二騎士団隊長のほうがいいのかもしれんが。
近衛騎士団は式典で姿形さえそろっていればいいところだからな。
「アルス・イシエクワがでてきたそうね、あの女なんで第二騎士団の隊長なんてなってるのよ。」
イブリンが言った。
イブリンもアルス・イシエクワの幼馴染みだからな。
「ふん、大方つつかれたんだろうよ、あんなところでなく、こちらに来ればよいのに。」
私は言った。
「そういえば、碓井霧華にウセーファのお坊っちゃんがついてたんですって。」
イブリンが言った。
そういえば、えらくあたまのいい
研究者らしいな。
美人だしな。
「なんて、目障りの男、あの発想どこから出てくるのかしら?」
イブリンが言った。
ああ、ライバル意識をもってるのか?
「まあ、お前の薬を解毒できないだろう。」
私は言った。
「そうよね、でも不安なのよ。」
イブリンが爪をかんだ。
イブリンがそう言うということは。
よっぽどの男性らしい。
引き入れるように御前に進言するか?
あれだけ美人なら私が口説いてもいいな。
イブリンとタイプの違う知的な美人だからな♪
「御前とあってくる。」
私は言った。
「わかったわ。」
イブリンが言った。
ともかく、次回は絶対に
碓井霧華を確保してみせる。
ついでにウセーファさんもな。
御前、しばしお待ちください。
必ずや、御命を果たしてみせます。




